こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。
このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。
路上教習のときに信号の変わり目で、無理に行こうとしたら指導員の先生に補助ブレーキをされてしまいました〜!
今回は、教習や検定で注意しなければならない、信号の変わり目についての解説の記事になっています。
この記事をお読みのあなたが、もし免許をお持ちであったとしても、今回の記事は初心に帰るという意味で参考になる記事になっています。
ですから、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
そして、教習所に通っているあなたや、これから通おうと思っているあなたも、信号の正しい意味を理解して、正しい行動が取れるようなドライバーになってください。
黄信号の本当の意味とは?
では、黄信号の正しい意味を知っていますか?
黄信号は、道路交通法施行令第二条によって次のように定められています。
- 黄信号の意味
-
- 車両及び路面電車は、停止位置をこえて進行してはならないこと。
- ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く。
つまり、基本的には「止まれ」なのです。
ただし、赤信号の「止まれ」と、何が違うかと言うと、例外があるのかないのかという点です。
黄信号は、安全に停止することができないとき、つまり、追突の恐れがあったり、同乗者に危険が及ぶような場合は進むことができるのです。
しかし、人間の記憶というものは、案外不確かなものでして。
免許を取得してからある程度の年数を経てくると、この「安全に停止できない場合」を自分の都合のいいように解釈するようになってしまいます。
その結果、多くのドライバーが、いつの間にか黄信号の意味を「注意して進む」というふうに記憶が書き換えられてしまうのです。
事実、テレビで、「警察24時」なんかを観ていると、信号無視で白バイのおまわりさんに捕まった運転手さんがこんなふうに逆ギレしていますよね。
まだ信号は黄色だったじゃないか!?
でも、先程説明したとおり、黄信号は「止まれ」ですから、信号無視と言われても言い訳できません。
技能検定で黄信号で進もうとすると?
もちろん、自動車教習所の技能検定では、「信号無視」で検定が中止になってしまいます。
そしてこちらの記事にも書いているのですが、意外と卒業検定でも信号無視で検定が中止になってしまう人が多いのです。
いやいや、信号をちゃんと見とけってだけの話でしょ?
それが、運転の試験というのは緊張するもんなんですよ。
技能検定で緊張あまりやってしまうミスについての記事もありますので是非参考にしてくださいね。以下の記事でも、信号無視について触れています。
技能検定では、信号の意味を知らずに、黄信号を無視してしまう人は皆無です。なぜなら、学科教習で習ったばかりで全員黄信号の正しい意味を知っているからです。
ですから、検定で中止になってしまう人全員が、
- 前の車につられてしまって、信号が黃・赤でも行ってしまう。
- 形式的な安全確認のために、信号の変わり目に気づかない。
この2つのどちらかなのです。
技能検定においては、信号の意味を正しく理解していることはもちろんなのですが、とにもかくにも、信号の変わり目には注意をしましょう。
昔は、歩行者用信号機が点滅を始めたから、そろそろ信号の色が変わるだろう、と予測がつきました。
もちろん今もそのテクニックはおおむね多くの交差点で通用するのですが、最近では以下のような交差点もありますから気をつけなければなりません。
- 時差式信号機
- 歩車分離式信号機
「時差式信号機」とは、右折する車が多い交差点などで、一方の青信号を長くすることで渋滞の緩和などを図っている信号機のことです。
また、「歩車分離式信号」とは、車両の通過と歩行者の横断が一緒にならないように、青信号のタイミングを分離している信号機です。
詳しくは、こちらをご覧くださいませ。
いずれにせよ、この2つの信号機は、歩行者用の点滅信号で信号の変わり目の予測がつかないので注意をしましょう。
まとめ
特に、今、自動車教習所に通っている人は、ふだんの教習から信号の変わり目に気をつけるべき交差点を意識して教習をすると良いでしょう。
ただ、あなたの通っている(これから通う)自動車教習所の指導員は、路上教習で同じ道を何万回と通っています。
ですから、信号の変わり目に気をつけるべき交差点については熟知しています。
技能教習で信号の変わり目に注意しなければならない交差点や、検定で信号無視で中止になる人が多い「魔の交差点」についての情報を必ず持っています。
私自身も、もちろん路上教習のときに「この交差点は信号無視が多いから気をつけてね。」という風に教習の方々にはお伝えしています!
不安な方は、路上教習のときに担当の指導員に質問して、不安を解消しておいてくださいね。
そしてこの記事を読んでくださっているあなたが、もしすでに免許をお持ちであれば、この記事でもう一度初心に帰って頂けると嬉しいです。
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
検定は、今回取り上げた信号無視といった初歩的なミスで落ちてしまう人も多いくらい、緊張するものです。
以下の記事では、少しでも緊張を和らげる教習所の通い方や教習との向き合い方について解説しています。
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