自動車教習所

運転免許を取るなら都会と田舎、どちらの教習所がいい?

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こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。

このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。

田舎の教習所のほうが交通量が少なくて路上教習が走りやすそうです。

都会の教習所は交通量が多く難しいのでしょうか?

今回の記事は、免許を取るなら都会の教習所か、それとも田舎の教習所かどちらが良いのかについて解説していきます。

私の勤める教習所は、県庁所在地にあり、教習所の前の道路は朝夕はかなり混雑します。

渋滞も激しいので、規定のコースを走りきれず、途中でコースを変更して教習所に戻ることもしばしばです。

そんなときは、「渋滞知らずの田舎の教習所だったらなあ」と思うことも正直あります。

そこで、今回は運転免許を取得するとき、都会と田舎のどちらの教習所が良いのか指導員の視点で解説します。

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田舎の教習所のメリット・デメリットとは?

田舎のメリット
  • 路上教習がかんたん
  • 渋滞知らずで路上教習がスイスイ

私も、地元の山間部の教習所に通って大型二種免許を取得しましたが、今私が勤めている街なかの教習所に比べても交通量が少なく、とても走りやすかったです。

実際それを売りにしている地方の教習所もありますから、運転に自信がない、不安が大きいという人は合宿免許などで地方の田舎の教習所を選ぶのも良いでしょう。

また、合宿免許についてはこんな記事も書いています。参考にしてください。

それから、教習指導員的には、渋滞知らずなのが最大のメリットに感じています。

というのも、路上教習から早く帰ることができた場合、場内課題(方向変換や縦列駐車)の練習に時間を充てることができるからです。

ですから、ある程度道路を走り慣れている大型一種や大型二種免許の人は、渋滞せずに早めに教習所に帰ってきて場内課題を練習できるのは大きなメリットと言えるでしょう。

もちろん普通免許の人にとっても、場内課題は難しい課題になりますから、練習がたくさんできる渋滞知らずの教習所のほうが良いでしょう。

田舎のデメリット
  • 免許取得直後は街なかを走るのに苦労しそう
  • 教習所周りにお店が少ないので暇を持て余す

一方デメリットはと言うと、やはり免許取得後にあるでしょう。

交通量の少ない、身構える機会の少ない教習所で免許を取得した場合、交通量の多い複雑な道路状況の場所を走るときは、免許を取り立ての頃は少し苦労するかもしれませんね。

また、教習所に通っているときに、教習所近くにショッピングモールやお店がなければ、教習所に通っている期間、暇を持て余す点もデメリットの一つと言えるでしょう。

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都会の教習所のメリット・デメリットとは?

一方、街なかの交通量の多い教習所について見てみましょう。

都会のメリット
  • 免許を取ってからが楽
  • 教習所の近くにお店がいっぱいある

メリットは何と言っても、複雑な道路状況で素早い判断や危険予測に基づく操作が求められることが多々あるため、交通量が多いことに苦手意識がなくなることでしょう。

もちろんだからと言って、いきなり一歩路地裏に入った生活道路までスイスイというわけにはいかないでしょうが。

にしても、交通量の多いところで教習することで培われた経験は、街なかを走ることへの恐怖心を和らげてくれるはずです。

都会のデメリット
  • 路上教習・検定が難しい
  • 渋滞が激しい

あたりまえですが、その分路上教習ではミスもたくさんするでしょうし、卒業検定も難易度は上がります。これをデメリットに感じる人も多いはずです。

また、渋滞が激しいとなかなか路上から帰ってくることができず、場内課題の練習があまりできなかったりということもデメリットに挙げられます。

運転が苦手な人は、都市部の教習所には少なからず不安感は感じることはあるでしょう。

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都会か田舎かの二択で教習所を選んではならない

ここまで都会の教習所と田舎の教習所のメリットとデメリットについて見てきました。

しかし、教習指導員的には断言できます。

ひろくん
ひろくん

都会か田舎かの二択で教習所を選ぶべきではありません。

そう、都会か田舎かは、あくまで教習所選びにおいては参考程度にとどめ、決して最優先事項であってはなりません。

都会か田舎かで教習所を選ぶくらいなら、場内コースが広いか狭いかで選ぶほうがまだマシです。

なぜなら、二輪免許などいくつかの免許を除いて、第1段階が場内教習、第2段階が路上教習で、おおよそ教習の半分は場内で行うからです。

一般的には、狭い教習所よりは広い教習所のほうが右左折が連続しないためゆったりと走れますからね。

第2段階の路上教習に進む頃には、ずいぶん車の運転にも慣れていることと思いますので、路上が走りやすいか走りにくいかは、実はそれほど大きな問題にはなりません。

それよりも、運転に不慣れな第一段階のほうが、検定(修了検定)にも落ちる率は高いですから、路上コースの走りやすさで教習所を選ぶのはいささかナンセンスと言えます。

以下の記事に、修了検定について書いていますから参考にしてください。

真に、教習所選びで大切なことは、通いやすさや予約の取りやすさ、指導員が優しいかといった評判であって、決して都会とか田舎とか立地ではないということです。

以下の記事に教習所選びについて大切なことを書いていますので、是非参考にしてください。

まとめ

一般的には、田舎の交通量の少ない教習所のほうが良いという印象かもしれません。

もちろんその事自体を否定はしませんが、大切なことは、それが教習所選びの最優先事項になってはならないということです。

それよりも、もっとも大事なことは、どこの教習所を卒業しようとも、そのあとしっかり車に乗り込んで早く車の運転に慣れることなのです。

ひろくん
ひろくん

まさに「鉄は熱いうちに打て!」です。

なぜなら、せっかく教習所でコンスタントに車に乗り込んで培った路上での認知力や判断力といった勘が、ペーパードライバーになってしまうと鈍ってしまうからです。

これでは、たとえ都会の教習所で免許を取ったとしても、何ら意味がなくなってしまいます。

免許取得がゴールではありません。免許を取得してからがスタートなのです。

免許を取得したら、はじめのうちはご家族やお友達に助手席に乗ってもらって、しっかり車に乗り込んで練習を重ねてください。

田舎だろうが都会だろうが、免許取り立ての頃は結局、複雑な道路状況のときは誰しも迷いが生じるしミスもするし、いきなり上手く走れることはなかなか難しいですから。

ひろくん
ひろくん

ペーパードライバー化すると、本当に車の運転が必要になったときに乗れなくなってしまいますから、はじめは無駄にハンドルを握るくらいで丁度良いですよ。

最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。


合宿免許に興味のある人は、この記事で合宿免許サイト厳選5選を解説していますからご覧くださいませ。

また、検定では田舎だろうが都会だろうが、緊張をほぐして日頃の練習の成果をしっかり発揮することのほうが大切ですよ。

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