運転免許

【初めての二輪免許】普通か大型か?MTかATか?指導員が解説

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みなさんこんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。

このブログは、自動車教習所の困りごとついて解説しています。

今度二輪免許を取ろうと思います。

俺は、ハーレーに乗りたいのですが、

いきなり大型二輪免許って無理なんでしょ?

バイクが起こせないと二輪免許は取れないの?

私でもバイクの免許取れるでしょうか?

今回は、初めての二輪免許について普通二輪にすべきか大型二輪にすべきか、また、マニュアル車かオートチック車かどっちにしたら良いかそのポイントを解説します。

二輪教習を担当していると、入所前の人からのお問い合わせをよくいただきます。でも、どこから仕入れた情報なのか間違った情報をおっしゃる人が多いです。

  • ひきおこしができないとバイクの免許は取れないんでしょ?
  • いきなり大型二輪は無理なんでしょ?
  • 簡単そうだからオートマにしようと思うのですが?
  • スーパーカブに乗りたいのでマニュアル車で免許を取りたい。

こうした間違った情報も含めて、二輪免許取得のポイントを教習指導員が解説します。

夏休みを利用して免許を取ろうと思っている学生さんは必見の記事です。

通勤・通学にはAT限定小型二輪免許をおすすめします。

ちなみに、車の免許についても書いています。

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質問1:簡単そうだからオートマチック車にしようかと?

入所前のお問い合わせでこれが一番多いです。

しかし、きっぱり誤解であると断言します。

簡単そうだからオートマチック車は二輪には絶対に当てはまりません

普通自動車の感覚で、簡単そうだからオートマチック車は、バイクには絶対に当てはまりません。ギアチェンジの負担はあるものの、ニーグリップができない車体の大きいビッグスクーターは免許取得には不利な要素にしかならないからです。

多くの教習所では普通二輪の教習車はHONDAのCB400を導入していると思いますが、ビッグスクーターの車体の大きさやニーグリップ(タンクを両膝で挟むこと)ができない不安定さが不利になる課題が次の3つです。

  • 連続進路転換コース(スラローム)
  • 直線狭路台(一本橋)
  • クランク

特に、ふだん指導員として、教習生の人たちの様子を見ていると、その車体の大きさとホイールベース(前輪と後輪の間の距離)の長さからクランクで転倒してしまう人が多いです。

また普通二輪であれば、スラロームは8秒以内、一本橋は7秒以上というタイム設定がありますが、マニュアル車でもオートマチック車でもそのタイム設定は同じなのです。

しかしながら、ホイールベースが長く、小回りがききにくく、車体をバンク(傾ける)しにくいオートマチック車はスラロームでもタイムが出にくいです。

また、運転席からは前輪が見えず、ニーグリップができず、低速調節が難しいオートマチック車は、一本橋でも落ちてしまうことが多いです。

私の勤める教習所では、上記のような理由から、簡単そうだからオートマチック車という人にはマニュアル車での免許取得をおすすめしています。

しかし、次の場合は、オートマチック車のほうが向いていますし、おすすめしています。

  • 乗りたいバイクがビッグスクーターである
  • 小型限定の場合
  • 背が低く、マニュアル車だと足つきが厳しい人

まず、乗りたいバイクがビッグスクーターであるという人はオートマ限定で問題ありません。

それから、特に通勤目的で125ccのスクーターに乗ろうと思っているという人も、オートマチック車限定、しかも小型限定で問題ありません。

というのも、普通二輪免許の小型AT限定が一番難易度が低く、教習時限も短く、教習料金も安いからです。

小型AT限定普通二輪
教習時限数8時限17時限
教習料金安い高い
小型AT限定と普通二輪の比較(普通免許を持っている場合)

また、マニュアル車だと足つきが悪く、教習が困難という人も、ビッグスクーターならタイヤが小さく車高が低いため、教習可能ということもあります。

オートマチック車にしか乗れないという車種の限定はあるものの、原付は嫌、どうしても二輪免許を諦めきれないという人はまずはオートマチック車から始めてみてはどうでしょうか?

ひろくん
ひろくん

不安な人は必ず入所前に教習所に問い合わせること。

受付ではなくて二輪担当の指導員と話してみてください。

実際、二輪免許取得中の人はスラロームの攻略法について書いているこちらの記事をどうぞ。

スラロームとともに難関課題の一つ、一本橋についてはこちら。

急制動についてもこちらの記事で触れています。

大型二輪免許にだけある課題がこの波状路です。

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質問2:ひきおこしができないと免許が取れないの?

これも多いお問い合わせです。

ひきおこしというのは、一番最初の技能教習でやる、指導員がわざと倒したバイクをよっこいしょと起こす練習のことです。

問い合わせを頂いた人と話していると、「ひきおこしができないと免許が取れないと聞いたので今までずっと諦めていました。」という人がめちゃくちゃ多いです。

ひろくん
ひろくん

誰から聞いたの??

もちろん、最初の技能教習でひきおこしの練習をします。当たり前のことですが、ちゃんとコツをお教えしますから大丈夫ですよ。

たしかになかなかうまくひきおこせない人がいるのも事実です。しかしながらこなさなければならない課題がたくさんありますから、ひきおこしだけ1時間やるわけにはいきません。

でも安心してください!

最後、教習所を卒業するときまでには、ひきおこしができるようになっています。

教習中もしバイクを倒してしまったら、それがひきおこしの練習になりますから。ただ、くれぐれも転倒時怪我だけには気をつけてくださいね。

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質問3:スーパーカブはマニュアル車?

特に、銀行や郵便局等金融関係に就職する人が、スーパーカブに乗るために二輪免許を取りに来るケースがままあるのですが、ときどきマニュアル車でないといけないと思っている人がいます。

入所前に気づければよいのですが、入所後教習中に、われわれ指導員との雑談の中で気づかれる人もいらっしゃいますので気をつけてください。

スーパーカブはオートマチック限定で大丈夫です。

質問4:いきなり大型二輪は無理よね?

1996(平成8)年までは、大型二輪免許は運転免許センターでしか取得できなかったために、一般的には、普通二輪免許を取得し、経験を積んだのち、大型二輪免許取得という流れが定着しているようです。

しかし、いきなり大型二輪免許を取得することは可能です。

ですからバイクが好きで免許を取るなら、いきなり大型二輪免許にチャレンジするのもありです。

というのも、私の勤務する教習所で普通二輪免許を取得した人が、「やっぱり大型二輪免許が欲しくなりました。」と再び来所されるケースがとても多いからです。

それなら最初から大型二輪免許をとるのもありかなと。

ということで大型二輪と普通二輪を比較してみます。以下の表をご覧ください。

大型二輪普通二輪
教習時限数31時限17時限
スラローム7秒以内8秒以内
一本橋10秒以上7秒以上
波状路ありなし
教習料金高い大型二輪より割安
大型二輪と普通二輪の比較(普通免許を持っている場合)

いきなり大型二輪免許を取るメリットとしては次の2つが挙げられます。

  • 教習時限数が長いため、相当上手になる
  • 補修になることはまずほとんどない

教習時限数が31時限と普通二輪の17時限と比べ2倍程度も長いために、最終的にとても上手になって卒業される人が多いです。

最初は全然乗れていなかった人がグングン上達していくのを目のあたりにするのは、指導員冥利に尽きます。

最初は「こりゃどうなることやら」というような人もぐんぐん上手になっていくのは、この時限数の多さが為せる業ですね。

ひろくん
ひろくん

いきなり大型二輪免許でも全く問題ありませんよ!!

それから、もともとの教習時限数が多いため、追加教習、いわゆる補修になる人が少ないのもいきなり大型二輪のメリットですね。

逆にデメリットは以下の2つです。

  • 教習料金が割高である
  • 時限数が長いため免許取得までに時間がかかる

普通二輪に比べると時限数が多い分、教習料金は割高になります。

また、教習時限数が長いため、普通二輪に比べると免許取得までにかなり時間がかかります。

特に仕事をしながらという人や、いち早く二輪免許がほしいという人にとっては大きなデメリットになってしまいますから、普通二輪免許を選択したほうが良いかもしれません。

まとめ

不安な人は、入所前に問い合わせをするか、申込みのため来所したときに、二輪の指導員に会って色々聞いてみると良いです。指導員の様子や教習の雰囲気を見ることができますよ!

今回は、二輪免許について取り上げました。

いずれにしても、不安な人は是非教習所に問い合わせをしてみてください。私の勤める教習所では、実際迷っている人には、実車にまたがって頂いたりして足つきを確認したり、各種質問疑問にお答えしています。

実際二輪の指導員と話すことで、指導員の様子がわかったり、実際の教習の雰囲気がわかったりとかなり有益ですよ。

逆にそうした対応を面倒くさがるような教習所であれば、教習指導員的にはあまりおすすめできる教習所ではないと言わざるを得ません。

いずれにしても、バイクはとっても楽しい乗り物です。

今回の記事を参考に間違いのない免許選択をしてください。また疑問な点がある人は、遠慮なくお問い合わせくださいませ。

最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。


二輪の免許を取りに行くときに準備してほしいものについてまとめています。

我々指導員が、どんな眼でみなさんの運転を見ているか解説しています。

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