技能検定

【普通免許】卒検において減点超過で落ちた人の特徴とは?

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こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。

このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。

卒検で減点超過で不合格になりました。

何が原因なの?納得いきません!

今回の記事は、卒検、いわゆる卒業検定で、減点が積み重なって落ちてしまう原因について説明しています。

特に、次のような人に参考になる記事となっています。

  • 卒検で減点超過で不合格になった人
  • これから卒業検定を控えている人

今回は、特に普通免許の卒業検定において、減点超過で不合格になる人の特徴についてまとめています。

ちなみに、修了検定で不合格になる人の特徴に関しては、以下の記事にまとめています。まだ第一段階の人はこちらを参考にどうぞ。

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卒業検定とは?

卒業検定とは、路上で行われる運転の最終試験のことで、これに合格すれば教習所を卒業できる最後の検定になります。

卒業検定は以下のような流れになっています。

卒業検定の流れ
  • まずは路上での採点をします。路上の検定から帰ってきて、合格の可能性が残っている受検者に対して、場内の課題(方向変換、縦列駐車のいずれか)を実施します。

卒業検定は、30時限以上の教習を重ねて臨む試験ですから、減点超過で不合格になる人の割合は修了検定と比較すると少ないです。

しかし、一定数、減点が積み重なって不合格になる人がいることも事実です。

そして、卒業検定で減点超過で不合格になる受検者には、ある一定の傾向があります。

以下、詳しく解説していきます。

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卒検で減点超過になる人の特徴とは?

そもそも減点超過とは何なのでしょうか?

技能検定においては、検定途中でも以下の4つの場合は、検定を打ち切って中止になることがあります。

  1. 減点超過
  2. 検定員補助
  3. 指示違反
  4. 危険行為

減点超過は、検定の途中で減点が積み重なり合格の可能性がなくなった場合、受検者にその旨を告げて検定中止とすることをいいます。

では、卒業検定において減点超過で不合格になる人は、どんなミスをしているのでしょうか?

①エンスト

まずは、マニュアル車の人はエンストに注意してください。

というのも、エンストは修了検定と卒業検定で減点数が異なるからなのです。

修了検定においては、大した減点にはならないのですが、卒業検定で、複数回エンストしてしまうと減点数が大きくなり、それが致命傷となることがあります。

②左折時の左寄せが不十分

交差点を左折するときは、二輪車を巻き込まないようにするためにあらかじめできるだけ道路の左端に寄せなければなりません。

これができないときは巻き込み離れという減点になります。

傾向として、左折時の左寄せが不十分な人は、検定中の交差点左折時すべてで左寄せが甘くなっていることが多く、それだけで減点が積み重なってしまうことが多いです。

③左折時の巻き込み不確認

上記と関連するのですが、左折時には、すり抜けてくる二輪車を巻き込まないように巻き込み確認と言って左後方を目視しなければなりません。

この巻き込み事故防止の安全確認も、一回忘れるくらいなら特に問題ありません。

しかし、やはり傾向としては、すべての左折時において巻き込み確認を忘れてしまい、減点が積み重なる人が多いです。

④場内課題での切り返しや脱輪が引き金に

前述したとおり、卒業検定ではまず路上の走行部分を採点します。

そして、教習所に帰ってきたときに合格の可能性が残っている受検者に限り、場内の課題である方向変換(車庫入れ)か縦列駐車を実施します。

つまり、場内の課題が実施できる受検者は、合格の可能性を残しているということになります。

しかし、路上の走行部分でもし大きく減点されている場合は、場内課題でのミスが引き金になって減点超過になってしまう場合があります。

特に減点超過の引き金になるミスの中で多いのが切り返しや脱輪です。

切り返しとは、例えば、駐車が上手く出来ずに前に出てやり直したり、駐車後、駐車範囲から出るときに上手く出られずにやり直しをしたりすることです。

また、場内課題のときに縁石に車輪を乗り上げる(コース外に車輪が逸脱する)などの脱輪をしてしまうと、それらがもとで減点が超過してしまうこともあります。

ひろくん
ひろくん

では、どうすれば減点超過が防げるのでしょうか?

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減点超過を防止する方法

じゃあ、どうすればよいのですか?

①エンストや脱輪は防止が難しい

正直、エンストや場内課題の切り返しや脱輪は、したくてする人はいませんから、防止するというのはなかなか難しいです。

ひろくん
ひろくん

検定の緊張感からエンストしてしまうなんてことはよくあります。

卒業検定は、ほとんどの人にとって、とても緊張する試験です。

人生において、こんなに緊張して運転することは後にも先にもないと言っても過言ではありません。

ですから、ふだんはエンストなんて全くしない人がついつい緊張からエンストしてしまったり、場内課題で脱輪してしまうということはよくあります。

②左折時の左寄せは巻き込み確認は防止できる

しかし、交差点左折時の左寄せや巻き込み確認は普段の教習から意識して練習し、習慣化していれば確実に防げるミスです。

でも、左に寄せるのが怖くて苦手なんです。

ふだん路上教習に同乗していても、左折時の左寄せが苦手だったり、寄せすぎての脱輪や接触を怖がって左寄せが甘くなる人が多いです。

ひろくん
ひろくん

怖がらなくていいから左寄せをしっかり意識してください。

いざというときは僕ら指導員が補助しますから!

私は、左寄せが苦手な教習生の人にはいつもこう言うようにしています。

我々教習指導員の役割は、指導はもちろん、いざというときに事故を回避するよう補助することにあります。

ですからミスをしても良いので、ふだんの教習からしっかり左寄せを意識してやってみてください。

それから、左折時の巻き込み確認についてもこんな人が多いです。

走行中に後ろを振り返るのが怖いんです。

これも、左寄せと同様、代わりに我々教習指導員がしっかり前方も含めて周囲の確認をしていますから、どうか安心して教習してください。

③切り返しは教習でしっかり練習しておくこと

また、卒業検定でよく見受けられるのは、車庫入れや縦列駐車が上手くいかなかったときのやり直し(切り返し)の要領をきちんと理解できていない人が多いことです。

実は、切り返しは一回であれば減点がありません。

ですから、きちんとふだんの教習で切り返しの要領を理解し、できるようになっていれば切り返しで減点されることはほとんどありません。

しかし、要領を理解できていない人は、切り返しの際ハンドルを回す方向を間違えるなどして何度も切り返しを繰り返しドツボにはまっていくのです。

まとめ:やっぱりふだんの教習が大切

いかがでしたか?

卒業検定で減点超過になる人は、同じミスを何度も繰り返したために、それだけで減点が積み重なってしまい、あえなく不合格という特徴があることがわかります。

特に交差点左折時の左寄せと安全確認がそれです。

これは、ふだんの教習から意識して練習していないと、急に検定だけできるものではありません。

ひろくん
ひろくん

ですから、教習では失敗を恐れずに左寄せと左後方の目視を練習してください。

それからもう一つ。方向変換や縦列駐車は、ふだんの教習から、失敗したときのことも考えてやり直しの練習をしっかりしておいてください。

練習ではうまくいっている人も、本番の卒検でうまくいく保証はありません。

でも技能検定員として受検者の様子を見ていると、こんな人がとても多いです。

教習では車庫入れ失敗したことないのに…。

やり直しの仕方なんて覚えてないよ〜!!

ふだんから、方向変換や縦列駐車は、失敗することを前提にやり直しの仕方をしっかり練習して絶対に忘れないようにマスターしておきましょう。

いずれにしても、ふだんの教習で出来ないことが、本番の検定でいきなりできるわけがありません。

これから卒業検定に臨むあなたは、ふだんの教習から検定を意識して本記事や以下の記事を参考に頑張ってみてください。

残念ながら減点超過で検定不合格になったあなたは、今回の記事や下の記事を参考に、検定補修でしっかり自分の弱点を克服して再検定頑張ってくださいね。

最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。


自動車教習所は試験や検定など緊張するシーンが多いです。空き時間を有効活用して、気分転換しましょう。

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