技能検定

【技能検定】吐き気がするほどの緊張をほぐす方法

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こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。

このブログは、自動車教習の困りごとについて解説しています。

僕はめちゃくちゃ緊張しやすいです。

運転の試験とか考えただけですでに吐き気がします。

私はめちゃくちゃメンタルが弱くて本番に弱いです。

教習所の運転の試験、大丈夫でしょうか?

本記事は、上記のように運転の試験のことを考えただけで緊張してしまうあなたに向けて、現役教習指導員がその対処法について解説しています。

私は、技能検定員歴10年以上で、延べ2,000人以上の受検者の採点をしてきました。

まれに、強心臓の人であまり緊張しなかったという人もいますが、ほぼ100パーセントの受検者が緊張の面持ちで試験に挑みます。

つまり、自動車教習所の「技能検定」と「緊張」は、切っても切り離せない関係なのです。

そこで本記事では、運転の試験で少しでもその緊張を和らげる方法について考えていきたいと思います。

先に結論を申し上げると、修了検定卒業検定は大なり小なり緊張を伴います。

そして、その緊張を緩和するには日頃の技能教習が大切になってきます。

基本的には試験前日までの準備が大切になってきますので、

  • これから教習所に通おうと思っている
  • まだ技能教習が初期の段階

といった人には、本記事は特に参考になる記事になっています。

ちなみに、技能検定本番当日の緊張緩和法については、以下の記事を参考にしてくださると嬉しいです。

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「いい緊張は能力を2倍にする」とは?

今回、本記事を書くに当たり、参考にしたのがこの書籍です。

いい緊張は能力を2倍にする」は、作家でもあり、精神科医でもある樺沢紫苑さんの著作で、医学的見地から緊張のメカニズムを解き明かしてくれています。

自動車教習に通う人にとって参考になる内容が多々ある書籍です。

今回は、この本の内容を技能教習や技能検定に落し込んで、普段の技能教習のときに注意すべきことについて解説していきます。

そして、この本の最大の特徴は、

この本の最大の特徴
  • 緊張を緩和する「根治療法」を示してくれていること。

「対症療法」ではなく、「根治療法」であるが故に、本記事は、教習初期の段階であればあるほど効果的なものとなっているのです。

いい緊張は能力を2倍にする

ちなみに、Kindle Unlimitedの30日間無料体験を利用すると、無料で読めますので、この機会に是非読んでみてください。

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とにもかくにも普段の教習が大切

緊張しないために大切なことは、やはり普段の技能教習です。

樺澤先生によると、緊張状態のときには、「原始人が猛獣と出会ったときに出る脳内物質」であるノルアドレナリンが分泌されているそうです。

危険に直面したときに脳に働いて集中力を高め、瞬時に正しい判断ができるようにサボートするのがノルアドレナリン。

樺沢紫苑. いい緊張は能力を2倍にする (Japanese Edition) (p.126). Kindle 版.

つまり、ノルアドレナリンとは、技能検定などで人間が追い詰められた状況のときは必ず分泌される物質なのです。

そして、このノルアドレナリンを出すか出さないかコントロールしているのが、脳の「扁桃体」という部位だそうです。

検定のときに緊張が生じる流れ
  1. 技能検定に直面する
  2. 過去の経験に照らして「失敗する確率が高い」と扁桃体が判断
  3. ノルアドレナリンが出て緊張する

樺澤先生によると、緊張は上記のような順序で生じるために、逆に言うと、

緊張を生じさせないためには?
  • 扁桃体に「失敗する確率が高い」と判断させないための徹底した準備が大切

ということになります。

つまり、技能検定に向けて、普段の教習から徹底した準備をすることができれば、緊張は和らげることが可能という訳です。

そこで、技能検定当日に少しでも緊張を緩和するために、普段の教習で心がけるべきことを紹介します。

①普段の教習から検定を意識する

先生、教習中静かにされると緊張しますよ。

もちろん、教習中に雑談混じりに教習生と話をすることも多々あります。

それには、

  • 教習生の緊張をほぐす
  • 教習生との信頼関係の醸成

といった目的もあります。(ただおしゃべりしたいだけのときもないことはないですが。)

しかしながら、特にみきわめのときなど、教習生の方の運転をじっくり観察したいときは雑談を止め静かに見守ることもあります。

そのような場合、沈黙を否とせず、しっかり技能検定を意識して車を走らせてみてください。

そのときに大切なことは、

  • 上手な運転ではなく、ミスの少ない運転
  • スムーズさよりも丁寧さや正確さ

を意識することです。

なぜなら、技能検定の採点方法は、ミスをしたときに減点される減点方式だからです。

だからと言って、教習でミスをしたから即補修というわけでは決してありませんから、その点は安心してください。

ミスを恐れるあまり、指導員の指示待ちといった教習ではなく、しっかり自分で判断して操作する習慣を普段の教習で心がけてください。

その結果してしまったミスは、技能検定一発合格の糧になりますから問題ありません。

②失敗したときのリカバリーの方法を習得しておく

次に、万が一ミスをしたときのリカバリーの方法をよく覚えておくことです。

特に覚えておきたいのは以下の通り。

  • 方向変換のときの幅寄せ
  • 縦列駐車が上手く入らなかったときのやり直し法
  • 坂道でエンスト・逆行しそうになったときの対処法
  • S字、クランクでの切り返しの方法

例えば、S字やクランクで、接触や脱輪をしそうになった時のことを想像してください。

失敗したら一巻の終わりで切り返しの仕方なんてまったく覚えてない、という場合と、ふだんの教習からしっかり切り返しの仕方をマスターしている場合とでは、全く違うと思いませんか?

つまり失敗したときにやり直しができる人とできない人とでは、同じ課題に臨むのでも心理的な負担は全く違うのです。

ひろくん
ひろくん

この記事を読んでいるあなたは、普段の教習から成功体験だけでなく、失敗体験も大切にして、やり直しの仕方まできちんとマスターしておきましょう。

③疑問点は指導員に質問して解決しておく

  • 路上では3回までブレーキを踏まれてもOKで、4回だと不合格
  • 補助ブレーキと検定の合否に直接的な関連性はない
  • 繁忙期は教習生も多いので、補助ブレーキくらいは合格させる
  • 教官によって判断や基準は違う

ブログを書くようになってから、ネタ探しや参考のためにたくさんの掲示板サイトやSNSを見るようになりました。

すると、ちょっと小一時間見ただけでも、上記のような真実ではない情報を目にしました。

おおよそ、教習所関係者、特に技能検定員が見た場合、すぐに嘘だと分かる内容ばかりです。

インターネットは便利なツールではありますが、良質で正確な情報を得るためには、正確な情報を取捨選択する受け手側のみきわめも重要になります。

ひろくん
ひろくん

このブログの作者は、技能検定員歴10年以上のまあまあベテランですからどうか安心してご覧ください。

大学入試の模擬試験や過去問のように、運転免許を取得するときの技能検定においても、傾向と対策を知っておくことは非常に大切です。

そして、その傾向と対策について一番熟知しているのは、あなたの担当の教習指導員です。

教習中、

  • こういった場合はどのような運転をすれば良いか?
  • この場所はどんなことに気をつけなければならないのか?

といった疑問に思った点は、積極的に教習指導員に質問して、技能検定までにはそうした疑問点をすべてクリアにしておいてください。

正しい情報が不安をかき消してくれて、それが安心感になり、ひいては緊張を緩和してくれるのです。

④検定コースを頭の中で何度も走る

例えば、

  • 結婚式のスピーチ
  • 面接の時の想定問答
  • 会議でのプレゼン
  • 講演会で大勢の人の前での発表

といったような場合、必ず原稿なり台本があって、それを本番までに何度も何度も繰り返し読み込むのではないでしょうか?

それらのシチュエーションにおける原稿や台本が、技能検定においてはコース図に当たります。

技能教習でハンドルを握ることのできる時間には決まりがありますから、もっと走りたいと思ってもお金をかけて補修をしない限りそれは不可能です。

しかしながら、教習所から配布されるコース図にしっかり目を通し、頭の中でしっかり走り込むことは可能ですし、この場合お金はかかりません。

前述した、プレゼン等の台本、原稿同様、本番さながらにしっかりと頭の中で走り込むイメージトレーニングをすることは緊張緩和のためにはとても重要です。

技能検定を担当しても、あたふた慌てふためく人ほど検定コースの道順が頭に入っていなくて行きあたりばったりの運転になっています。

実際免許を取得してからも、道順が分かっていたり、土地勘がある方が気持ちにゆとりを持って走ることができるはずです。

それと同様に、技能検定においても、技能検定員が道順の支持はするものの、事前にコースをしっかり熟知しておきましょう。

その方が、こころにゆとりがあり、そのゆとりが緊張緩和につながることは言うまでもありません。

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まとめ

本記事では、樺澤先生の「いい緊張は能力を2倍にする」を参考に、技能検定をなるべく緊張せずに乗り切る方法について解説しました。

それでも、やはり検定本番はあなたはきっと緊張することでしょう。

しかし、敵となる緊張は「緊張のしすぎ」でいわゆる「適正な緊張」は、逆に集中力を高めてくれる等あなたの味方となってくれるはずです。

そのためには、技能検定前日までに、もうやり残すことはないと思えるくらいの徹底した下準備が大切になります。

本記事が、緊張しやすいと感じているあなたの、そうした技能検定での緊張を少しでも和らげる一助となればとても嬉しいです。

そして、本記事を書く上で参考にした「いい緊張は能力を2倍にする」もこの機会にぜひ読んでみてください。

自動車教習所の技能検定だけではなく、これからの人生においても参考になるとても良い本です。

Kindle Unlimitedの30日間無料体験を利用すると、無料で読めますよ。

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また、緊張をほぐす方法は、以下の記事でも書いていますからあわせて読んでくださると幸いです。

最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。

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