こんにちは、教習指導員のひろくん（@hirokun_index）です。
このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。
学科試験でひっかけ問題にひっかかることが多いです。
何か、良い勉強法はないでしょうか？
上記のような学科試験が苦手な人向けに、現役教習指導員が教習項目ごとにひっかけ問題対策の要点をまとめた記事です。
今回は「教習項目7 安全な速度と車間距離」編です。
この記事は、手軽に、教習の空きコマや休憩時間、ちょっとした待ち時間で手軽に読んでいただけるように、ひっかけ問題対策に特化しています。
- この記事のポイント
-
- すきま時間で気楽に読める分量に抑えてあります
- ひっかけ問題にだけ特化した要点と練習問題を掲載しています
おおよそ5分程度で気軽にひっかけ問題対策ができますから、コーヒーでも飲みながらどうぞ気楽にお付き合いください。
では、はりきって行きましょう。
本記事は、ぜひすきま時間を活用して読んでみてください。
要点を見ていこう！
①規制速度と法定速度
規制速度や法定速度をこえて運転してはいけないということはいうまでもありません。
- 「速度をこえて」とは？
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- たとえ追い越しなどのためであっても、１km/hでもこえて運転してはいけないという意味であること
プラス10km/hくらいなら警察に捕まらないってお母さんが言ってたけど。
などと、おっしゃる教習生が多いので注意してください。
②法定速度
標識や標示がない道路では、法で定められた速度、つまり法定速度に従わなければなりません。
- 法定速度
-
- 原付は30km/h
- それ以外は60km/h
です。
③空走距離、制動距離、停止距離
停止距離は、よく聞く言葉ですが、空走距離や制動距離は耳慣れない言葉ですから、しっかりと理解しておいてください。
- 空走距離と制動距離
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- 空走距離：運転者が危険を感じてからブレーキをかけ、ブレーキが実際にきき始めるまでの間に車が走る距離
- 制動距離：ブレーキがきき始めてから停止するまでの間に車が走る距離
この空走距離と制動距離を合わせたものを停止距離といいます。
それからもう一つ覚えていただきたいのは、
- 停止距離が伸びる要因
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- 空走距離が伸びる要因：運転者が疲れているとき
- 制動距離が伸びる要因：路面がぬれているときや重い荷物を積んでいるとき
疲れていると、反応が鈍ってブレーキに足を踏み変えるのが遅くなるので、空走距離が長くなるという理屈です。
④徐行
交通整理の行われていない交差点とは、信号機のない交差点をいいます。
この徐行すべき場所もひっかけ難問が多い項目です。
徐行すべき場所は全部で5つ。
- 徐行の標識があるところ
- 左右の見通しがきかない交差点
- 道路のまがりかど付近
- 上り坂の頂上付近
- こう配の急な下り坂
このうち大切なのは、
- 左右の見通しがきかない交差点
-
- 絶対徐行ではなく、信号機がある場合や優先道路のときは徐行の義務はないこと
- 道路のまがりかど付近
-
- 見通しの良し悪しは関係ないこと
- こう配の急な下り坂
-
- こう配の急な上り坂は徐行すべき場所ではないこと
以上の3点をしっかり押さえておいてください。
ではひっかけ問題を解いてみよう！
では、早速ひっかけ問題をやってみましょう！
練習問題を6問やってみてください。
問題文をタップすると回答と解説が出てきますよ。
- 問題追い越しをするときであれば、最高速度をこえてもよい。
- 解説
【✕】
1km/hもこえてはいけません。最高速度の範囲内で追い越しをしなければなりません。
- 問題一般道路における大型自動二輪車の法定速度は60キロメートル毎時、普通自動二輪車は50キロメートル毎時である。
- 解説
【✕】
原付だけ30キロメートル毎時でしたね。それ以外は60キロメートル毎時です。
- 問題運転者が疲れているときや雨にぬれた道路を走るときは、停止距離が長くなる。
- 解説
【○】
設問のとおりです。
- 問題左右の見通しがきかない交差点は必ず徐行しなければならない。
- 解説
【✕】
信号機などによる交通整理が行われている場合や、優先道路を通行しているときは徐行の義務はありません。
- 問題道路のまがりかど付近は、見通しがよければ徐行しなくてもよい。
- 解説
【✕】
見通しの良し悪しは関係なく必ず徐行です。
- 問題上り坂の頂上付近とこう配の急な坂は徐行しなければならない。
- 解説
【✕】
「坂」ではなく、「下り坂」が正解です。
何問正解できましたか？
ガッツリ勉強したい人へ
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①完全合格！普通免許2000問実戦問題集
成美堂出版の王道問題集。私も教習所の入社試験のときに利用しました。
暗記ブック付きで、ズシリと来る重量感は勉強しよういう気にさせてくれます。この問題数とボリュームで約1,000円とコスパ最強の一冊！
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本書は、2023年2月現在の道路交通法施行規則に完全対応した最新版です。
ひっかけ問題、実践問題集、一問一答集とイラスト豊富な解説が、コンパクトなページ数で上手く網羅されていておすすめです。
とにかくページ数とわかりやすさのバランスがとても良いですね。
まとめ
いかがでしたか？
今回は「教習項目7 安全な速度と車間距離」について、その要点とひっかけ問題を紹介しました。
今回の記事は、あくまでひっかけ問題対策ですから、この記事だけで勉強OKというわけにはいきません。
しかし、この記事を通して、特に学科試験にまだ不慣れの人は、
- 学科試験特有の難しい言い回しに慣れること
- 学校の勉強とはまったく別次元のものであること
といったことに気づいてもらって、少しでも学科試験脳を高めていただけると嬉しいです。
質問などありましたら、こちらからお気軽にどうぞ。
また、以下の教習項目については、拙ブログでも要点とひっかけ問題対策の記事がありますのでぜひぜひ参考にしてください。
- ひっかけ問題対策の記事一覧
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
学科試験のおすすめ勉強法と、指導員おすすめのテキストや問題集を紹介しています。
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