こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。
このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。
学科試験でひっかけ問題にひっかかることが多いです。
何か、良い勉強法はないでしょうか?
上記のような学科試験が苦手な人向けに、現役教習指導員が教習項目ごとにひっかけ問題対策の要点をまとめた記事です。
今回は「教習項目8 歩行者の保護など」編です。
この記事は、手軽に、教習の空きコマや休憩時間、ちょっとした待ち時間で手軽に読んでいただけるように、ひっかけ問題対策に特化しています。
- この記事のポイント
-
- すきま時間で気楽に読める分量に抑えてあります
- ひっかけ問題にだけ特化した要点と練習問題を掲載しています
おおよそ5分程度で気軽にひっかけ問題対策ができますから、コーヒーでも飲みながらどうぞ気楽にお付き合いください。
この項目は、難問ひっかけ問題がたくさんありますから心して勉強してくださいね。
本記事は、ぜひすきま時間を活用して読んでみてください。
要点を見ていこう!
①歩行者のそばを通るとき
歩行者のそばを通るときの対応方法をしっかり覚えましょう。
- 歩行者のそばを通るときは?
-
- まずは、安全な間隔をあける
- 安全な間隔をあけることができなければ、徐行する
安全な間隔をあけて、なおかつ徐行しなければならないわけではないよ。
②泥はねなどの防止
運転中、泥や水をはねてはいけないことはいうまでもありませんが、細かい言い回しに注意してください。
- 泥はねなどの防止
-
- 泥や水をはねて他人に迷惑をかけないように徐行するなど注意する
というのがルールであって、「注意するなど徐行しなければならない」わけではないことに気をつけて理解するようにしてください。
③安全地帯のそばを通るとき
路面電車がらみの問題を解くときは、
- ポイント
-
- 問題文から、どんな状況下を頭の中でイメージできなければなりません
ちなみに、「安全地帯のそばを通るときは〜」と問題文に出てきたときは、
- 停止中の路面電車はいない
ものとして問題を解かなければなりません。
なぜなら、路面電車がいる場合は、「停止中の路面電車のそばを通るとき」としっかり問題文に書かれているからです。
ちなみに、学科の試験で「安全地帯」と出てきたときは、「路面電車の駅」を想像してください。
そのことを踏まえて以下の点を覚えてください。
- 安全地帯のそばを通るときは
-
- 歩行者(電車を待っている人)がいたら徐行
- 歩行者がいなければそのまま進むことができる
④停止中の路面電車のそばを通るとき
前述した通り、やはり路面電車がらみの問題を解くときは、
- ポイント
-
- 問題文から、どんな状況下を頭の中でイメージできなければなりません
たとえば、「停留所で止まっている路面電車に追いついたときは〜」という文章の場合、
- 路面電車が駅に止まっている
- しかし、その駅には安全地帯がない
ということを読み取らなければなりません。
それを踏まえて、
- 停留所で止まっている路面電車に追いついたときは一時停止
- しかし、安全地帯があるときは歩行者の有無に関わらず徐行
- 安全地帯がなくても、乗り降りする人もいなくて路面電車との間に1.5mの間隔がとれたら徐行
というこの3点をしっかり覚えるようにしましょう。
⑤横断歩道に近づいたとき
横断歩道に人がいた場合一時停止はいうまでもありませんが、ここで覚えておいてほしいのは以下の一点。
- 横断する人がいるかいないか明らかでないときは?
-
- すぐに停止できるように速度を落として進まなければならないということ
ポイントは、「すぐに停止できるような速度」とは徐行ではないということです。
徐行とはおおむね時速は10キロメートル毎時以下ですが、15km/hでも20km/hでもとにかく横断歩道の手前で停止できる速度であればOKということを理解してください。
⑥学校などの付近や通学路での注意
学校、幼稚園、保育所などの付近や通学路の標識があるときは、車の運転者は注意しなければならないのは当たり前なのですが、
- ポイント
-
- あくまで注意しなければならないのであって、徐行や一時停止ではないことに注意
以上の点はしっかり押さえておいてください。
⑦初心運転者標識や仮免許練習標識などを表示している車の保護
初心者マークや仮免許練習中の車に対して我々がしてはいけないことは、
- 幅寄せ
- 割り込み
の2つです。
- ポイント
-
- 追い越しと追い抜きはしてもよいことに注意しましょう
ではひっかけ問題を解いてみよう!
では、早速ひっかけ問題をやってみましょう!
練習問題を7問やってみてください。
問題文をタップすると回答と解説が出てきますよ。
- 問題歩行者のそばを通るときは、安全な間隔をあけて、なおかつ徐行しなければならない。
- 解説
【✕】
安全な間隔をあけることができなければ、徐行です。
- 問題車の運転者は、ぬかるみや水たまりのあるところでは、泥や水をはねて他人に迷惑をかけないように注意して徐行しなければならない。
- 解説
【✕】
徐行するなど注意しなければならない、が正解です。
- 問題安全地帯のそばを通るときは、必ず徐行しなければならない。
- 解説
【✕】
歩行者がいなければ、徐行の必要はありません。
- 問題車は、停留所で止まっている路面電車に追いついたときは、路面電車の後方で一時停止しなければならない。
- 解説
【○】
設問のとおりです。
- 問題横断歩道に近づいたとき、横断する人がいるかいないか明らかでないときは、すぐに停止できるように徐行しなければならない。
- 解説
【✕】
徐行しなければなならない、わけではありません。
- 問題学校などの付近や通学路の標識のあるところでは、こどもの飛び出しに備えて徐行しなければならない。
- 解説
【✕】
徐行しなければならない、わけではありません。
- 問題自動車の運転者は、初心運転者標識をつけた車を追い越したり追い抜いたりしてはならない。
- 解説
【✕】
幅寄せや割り込みはだめですが、追い越しと追い抜きはOKです。
何問正解できましたか?
ガッツリ勉強したい人へ
もっとガッツリ勉強したいあなたには、以下の2冊をおすすめします。
どちらか一冊をしっかりやり込んでおけば、鬼に金棒の良書です。
①完全合格!普通免許2000問実戦問題集
成美堂出版の王道問題集。私も教習所の入社試験のときに利用しました。
暗記ブック付きで、ズシリと来る重量感は勉強しよういう気にさせてくれます。この問題数とボリュームで約1,000円とコスパ最強の一冊!
②一発で合格!普通免許 合格問題集 改訂新版
こちらは新星堂出版のもので、昔からある老舗問題集です。
本書は、2023年2月現在の道路交通法施行規則に完全対応した最新版です。
ひっかけ問題、実践問題集、一問一答集とイラスト豊富な解説が、コンパクトなページ数で上手く網羅されていておすすめです。
とにかくページ数とわかりやすさのバランスがとても良いですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「教習項目7 安全な速度と車間距離」について、その要点とひっかけ問題を紹介しました。
今回の記事は、あくまでひっかけ問題対策ですから、この記事だけで勉強OKというわけにはいきません。
しかし、この記事を通して、特に学科試験にまだ不慣れの人は、
- 学科試験特有の難しい言い回しに慣れること
- 学校の勉強とはまったく別次元のものであること
といったことに気づいてもらって、少しでも学科試験脳を高めていただけると嬉しいです。
質問などありましたら、こちらからお気軽にどうぞ。
また、以下の教習項目については、拙ブログでも要点とひっかけ問題対策の記事がありますのでぜひぜひ参考にしてください。
- ひっかけ問題対策の記事一覧
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
学科試験のおすすめ勉強法と、指導員おすすめのテキストや問題集を紹介しています。
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