こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。
このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。
学科試験でひっかけ問題にひっかかることが多いです。
何かいい勉強法はないでしょうか?
上記のような学科試験が苦手な人向けに、現役教習指導員が教習項目ごとにひっかけ問題対策の要点をまとめた記事です。
今回は「教習項目1 運転者の心得」編です。
この記事は、手軽に、教習の空きコマや休憩時間、ちょっとした待ち時間で手軽に読んでいただけるように、ひっかけ問題対策に特化しています。
- この記事のポイント
-
- すきま時間で気楽に読める分量に抑えてあります
- ひっかけ問題にだけ特化した要点と練習問題を掲載しています
おおよそ5分程度で気軽にひっかけ問題対策ができますから、コーヒーでも飲みながらどうぞ気楽にお付き合いください。
本記事は、ぜひすきま時間を活用して読んでみてください。
まず要点を押さえよう!
①チャイルドシートの使用
チャイルドシートは、幼児(6歳未満のこども)を自動車に乗せるときは、使用させなければなりません。
ここでよく覚えておいてほしいのは、以下の4つの表現です。
- 紛らわしい4つの表現
-
- 以上
- 以下
- こえる
- 未満
つまり6歳未満とは、0~5歳をいいます。
なぜなら、「未満」はその数字を含まないからです。「6歳以下」との違いに注意しましょう。
この4つの表現は他の教習項目でもよく出てくる表現です。よく理解をしておいてください。
②交通違反(事故)と責任
運転者には3つの責任があることを覚えておきましょう。
- 刑事上の責任(懲役・禁錮等)
- 行政上の責任(免許の取り消し・停止など)
- 民事上の責任(損害賠償)
③シートベルトの着用の効果
次にシートベルトについてです。
シートベルトには、
- 交通事故にあった場合の被害を大幅に軽減する
- 運転姿勢を正しく保つことにより疲労も軽減する
と、2つの効果があることを覚えておいてください。
④運転免許証などの確認
自動車を運転するときに備え付けておかなければならない書類が2つあって、
- 自動車検査証(いわゆる車検証)
- 責任保険証明書(強制保険の証明書)
です。
これらは、
- ポイント
-
- コピーではなく原本
- 有効期間の切れていないもの
を備え付けなければなりません。
⑤二輪車の車種の選びかた
バイクに興味がない普通免許の人も、学科試験では二輪の問題も出るのでしっかり勉強しましょう。
ここでは、
- センタースタンドを楽に立てることができること
- またがったとき、両足のつま先が地面に届くこと
- 8の字に押して歩くことが完全にできること
3つの条件が揃ったバイクが自分に合ったバイクといえることを覚えておいてください。
ではひっかけ問題を解いてみよう!
では、早速ひっかけ問題をやってみましょう!
練習問題を6問やってみてください。
問題文をタップすると回答と解説が出てきますよ。
- 問題6歳のこどもを自動車に乗せるときはチャイルドシートが必要である。
- 解説
【✕】
チャイルドシートは6歳未満の幼児に使用ですから、6歳には必要ありません。
- 問題運転者には、刑事上、行政上の責任はあるが、民事上の責任は保険会社が負う。
- 解説
【✕】
民事上の責任も運転者が負うのは当然ですね。
- 問題シートベルトには、事故にあった場合の被害や疲労の軽減などの効果がある。
- 解説
【○】
設問の通りなのですが、シートベルトを付けると窮屈だから疲労の軽減の効果はないと思っている人が多いので注意
- 問題自動車検査証と責任保険証明書は、大事な書類なので原本は家で保管し、コピーを自動車に備え付けた。
- 解説
【✕】
コピーではなく原本を備え付けておかなければなりません。
- 問題二輪車にまたがったとき、片足のつま先が地面にとどけば、自分の体格に合った車種といえる。
- 解説
【✕】
両足のつま先が地面に届くことが必要です。
- 問題二輪車の車種を選ぶときは、直線に押して歩くことができればよい。
- 解説
【✕】
8の字に押して歩くことが完全にできることが求められます。
何問正解できましたか?
ガッツリ勉強したい人へ
もっとガッツリ勉強したいあなたには、以下の2冊をおすすめします。
どちらか一冊をしっかりやり込んでおけば、鬼に金棒の良書です。
①完全合格!普通免許2000問実戦問題集
成美堂出版の王道問題集。私も教習所の入社試験のときに利用しました。
暗記ブック付きで、ズシリと来る重量感は勉強しよういう気にさせてくれます。この問題数とボリュームで約1,000円とコスパ最強の一冊!
②一発で合格!普通免許 合格問題集 改訂新版
こちらは新星堂出版のもので、昔からある老舗問題集です。
本書は、2023年2月現在の道路交通法施行規則に完全対応した最新版です。
ひっかけ問題、実践問題集、一問一答集とイラスト豊富な解説が、コンパクトなページ数で上手く網羅されていておすすめです。
とにかくページ数とわかりやすさのバランスがとても良いですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「教習項目1 運転者の心得」について、その要点とひっかけ問題を紹介しました。
今回の記事は、あくまでひっかけ問題対策ですから、この記事だけで勉強OKというわけにはいきません。
しかし、この記事を通して、特に学科試験にまだ不慣れの人は、
- 学科試験特有の難しい言い回しに慣れること
- 学校の勉強とはまったく別次元のものであること
といったことに気づいてもらって、少しでも学科試験脳を高めていただけると嬉しいです。
質問などありましたら、こちらからお気軽にどうぞ。
また、以下の教習項目については、拙ブログでも要点とひっかけ問題対策の記事がありますのでぜひぜひ参考にしてください。
- ひっかけ問題対策の記事一覧
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
学科試験のおすすめ勉強法と、指導員おすすめのテキストや問題集を紹介しています。
コメント