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【普通免許】修了検定は完走しても不合格になることがあるのか?

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こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。

このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。

修了検定で不合格になりました。

せっかく最後まで走りきったのに…。

完走しても不合格になることってあるんですか?

上記のような質問に、技能検定員として2,000人ほどの検定に携わった作者がお答えします。

本記事では、主に、普通免許の修了検定においては、完走しても不合格になってしまう理由やその原因について説明しています。

この記事で紹介している大きく減点されるミスを反面教師にして修了検定に臨めば、必ず検定に合格する確率が高まります。

修了検定の後には学科試験も控えていますよ。

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修了検定とは?

修了検定とは、仮免許を取得するための場内での運転の試験のことです。

仮免許には4種類あり、それぞれ検定での合格基準は下の表のとおりです。

免許の種別合格基準
普通仮免許
準中型仮免許
70点以上
中型仮免許
大型仮免許
60点以上

今回の記事は、特に普通仮免許や準中型免許の修了検定にスポットを当てた記事になっています。

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走りきっても合格とは限らない

いきなり結論です。

修了検定は走りきっても合格とは限りません!

私自身も、技能検定のときに、受検者が完走したにもかかわらず不合格としたことは何度もあります。

しかし、時折こんな人がいます。

え?なんで走りきったのに不合格なの?

もちろん、我々技能検定員は不合格にしたくて横に乗っているわけではありません。

しかし、やはりダメなものはダメで、技能検定においてはきちんと受検者の運転の合否を選別しなければなりません。

ですから上記のような受検者に対しては、なぜ不合格になったかを、ときにはドライブレコーダーの映像も交えて説明することもあります。

我々技能検定員は、検定業務を行う際は「みなし公務員」となり、公平性や公正さが激しく求められます。ですから主観で採点することはありませんし、なんとなく不合格にすることも決してありません。

不合格には不合格のきちんとした理由があるのです。

では、みきわめ教習も突破し、検定においても走りきったのに、なぜ不合格となってしまうことがあるのでしょうか?

以下、その理由について解説していきます。

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理由その1:大きく減点される項目がある

まず、不合格の理由となってしまう理由の一つが、検定中止にまではならないけれど、大きく減点されてしまうミスがいくつか存在するからです。

これをやってしまうと、他の小さな減点と合わせて、合格基準を満たさなくなり不合格になってしまうケースが多いです。

今回は、大きく減点されるミスのうち、特に修了検定でよく見受けられるもの5つについて取り上げます。

①縁石に車輪を乗り上げる

特にS字やクランクといった狭路において多いミスです。

縁石に車輪を乗り上げる(またはコース外に落輪する)といったミスをした場合、すぐに停止して脱輪前の地点まで復帰すれば、検定中止とまではいきませんが大きな減点になります。

以下の記事にクランクの攻略法について書いています。参考にしてください。

②坂道での激しい逆行

これはマニュアル車の人に多いミスです。

坂道発進でエンストなどミスをしたときに後ろに下がる可能性があります。

このときにすぐにブレーキを踏んで逆行しないようにしてやり直せば特に問題ないのですが、ある一定程度逆行してしまうと大きく減点になってしまうのです。

③ポール等へのかすかな接触

例えば、自家用車のバンパーが、電柱などにちょっとかすっただけでも、車は大きく傷つきます。

そう考えると、検定中の障害物への接触はほとんどの場合中止となります。

しかし、車体がポールなどの障害物に接触するかしないかの、きわどい接触の場合(風圧でポールが揺れたんじゃないのかという程度)であれば中止とまではなりません。

④右左折時の徐行違反

交差点は最も事故の多い危険な場所です。

ですから、交差点右左折の手順に関しては、我々技能検定員も助手席からしっかり観察しています。

交差点右左折時のミスの中でも大きな減点になるのがこの徐行違反です。というのも右左折時には徐行義務があるからなんです。

ちなみに徐行とは、車がすぐに停止できるような速度で進行することをいい、時速でいうとおおむね10キロメートル毎時以下であると言われています。

⑤交差点での優先関係を間違う

交差点での出会い頭の交通事故は、追突事故の次に多い事故の形態です。

ですから、交差点での優先関係を間違って進入し、進行を妨害するほどでもないけど、相手に無理やり進路を譲らせてしまったような場合には大きく減点されます。

交差点右折時や交差道路が優先道路などである場合には気をつけなければならないミスです。

以上5つの大きなミスについて見てきましたが、これらのミスは文字通り首の皮一枚つながっているという崖っぷちの状態です。

かなり合格が厳しくなることはいうまでもありません。

ひろくん
ひろくん

これらのミスは絶対にないようにしたいものです。

理由その2:最後の最後の減点で不合格

検定の中止項目の中には、減点超過といって、検定の途中で合格の見込みがなくなった場合それ以上の検定を行わず、途中でも検定を終了することがあります。

そこまでではありませんが、合格基準ギリギリで発着点にたどり着き、最後降車するときに安全確認を忘れたり、エンジンを切り忘れたりで減点されると、完走しても不合格ということがありえます。

また、あと少しでゴールというところで、ミスをして合格の可能性がなくなった場合、そのままゴールまで走ってもらっても不合格となるケースもあります。

また、こちらの記事に緊張のあまり犯しやすいミスをまとめていますので参考にしてくださいね。

まとめ:検定は減点方式であることを意識する

今回は、修了検定で完走しても不合格になるケースについての記事でした。

特に、大きな減点をしてしまうと、いくら完走したとしても合格の可能性は低くなりますので気をつけてください。

また、大きなミスはしなくとも、小さなミスの積み重ねでも不合格になることもありますから、ふだんの教習から丁寧に正確にを意識して教習してください。

これらを踏まえて最後に技能検定員からの一言アドバイスをさせてください。

技能検定は、ミスをすればどんどん減点されていくという減点方式であることを絶対に忘れないでください。

つまり上手な運転をしても一切加点されないということです。

ひろくん
ひろくん

検定では、上手な運転は必要ありません。それよりもミスのない運転をすることが最重要課題になりますよ。

まずは担当の指導員の指導にしっかり耳を傾けてみてください。それが一発合格の最短ルートです。

それに加えて今回の記事が、読んでくださっているあなたの参考になればとても嬉しいです。

また、修了検定については以下の記事でも詳しく解説しています。参考にしてミスのない運転を目指してください。

また、最後までこの記事を読んだにもかかわらず、不安が拭えないあなたは以下の記事もどうぞご覧ください。

最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。


修了検定はの合格率を少しでも高める教習の受け方、教習所の通い方についてまとめていますので、参考にしてくださると嬉しいです。

また、自動車教習所は、試験や検定など緊張するシーンが多いものです。空き時間を活用して気分転換を図りましょう。

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