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【二輪免許】バイクの指導員が教えるスラローム攻略のコツ2つ

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みなさんこんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。

このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。

スラロームがなかなかうまくいきません。

なにかコツはないでしょうか?

今回の記事は、バイクの免許を取る上でとても大切な課題である連続進路転換コース、いわゆるスラロームのコツについて現役の教習指導員が解説しています。

教習所の教本的な杓子定規なコツではなく、二輪を担当する現役教習指導員がふだん教習生にアドバイスしているコツですのできっと参考になると自負しています。


二輪免許にもいろいろあります。

これから二輪免許を取ろうと思っている人にはこんな記事もどうぞ。

AT限定小型二輪免許にはスラロームはありませんが。

急制動も緊張する課題の一つですね。

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スラロームとは

スラロームとは、入り口から出口までの間に等間隔に設置されたパイロン(ロードコーン)を左右ジグザグに通過する課題のことです。

直線狭路台、いわゆる一本橋と並んで二輪免許を取得する上で最も緊張する課題の一つです。

一本橋についてはこちらの記事をどうぞ。

通過タイム

スラロームには、通過タイムに基準があり、この基準よりも通過タイムが遅いと減点されます。

車種規定タイム
普通自動二輪免許8秒以内
大型自動二輪免許7秒以内
スラロームの規定タイム

スラロームでやってはいけないこと

次の行為をスラロームでやると検定は中止になります。

  • エンスト
  • 足つき
  • パイロンを順に通過できないとき
  • 転倒
  • パイロンへの接触
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スラローム攻略の2つのコツ

と、ここまでは杓子定規な内容でしたが、肝はここからです。

いつもみなさんのスラロームの通過する様子を間近で見ている指導員の指導に耳を傾けることはもちろんですが、それにプラスして今回の内容が参考になればと思います。

スラローム通過のコツはたった2つです。

記事を読んで頂くと、「え、そんなこと?簡単やん?」と拍子抜けする人も多いと思います。

しかしながら、ふだん二輪の教習生を間近で見てきても、今回取り上げた2つをきちんとこなせる人は意外と少ないのです。

「見る→ハンドル→アクセル」のリズムを徹底すること

1つ目のコツは、リズムを大切にするということです。

どういうことか具体的に深堀りしていきます。

まず大切なことは上図の通りしっかりと一つ先のパイロンを見るということです。

スラロームは、入口から出口まで5つの障害物(パイロン)を通過します。

入口のゲートに差し掛かるときには1本目のパイロン、1本目のパイロンに差し掛かるときには2本目のパイロンという具合に一つ先のパイロンにまずしっかりと見ることが大切です。

ひろくん
ひろくん

2つ3つ先のパイロンを見る必要はありません。

なぜなら、行き先に目をやらないと、そちらの方向に進むことができないからです。

車の運転や自転車の運転で想像してみてください。

右左折するときに、極端に言うと目をつむってハンドルが切れるでしょうか?否、絶対に無理です。

ふだん、当たり前過ぎて意識していないのですが、意識して自分の運転行動を客観視してみると、必ず行き先に目をやってからハンドルを切っていることがわかると思います。

その当たり前のことが、設定されている通過タイムに気を取られてしまう等、気が焦ってしまっていて、おろそかになっている人がとても多いのです。

後述しますが、タイムを狙えば狙うほどリズムは悪くなります。

ですから、まずはこの当たり前の『見る』を意識してやってみてください。

『見る』がきちんと決まれば、その後にやることは、そのパイロンに向けてハンドルを切ることです。

ハンドルを切ること自体は特に難しいということはないのですが、大切なのは「見る」からの「ハンドル」という流れです。

前述したとおり、通過タイムに基準があるための焦りから、ちゃんと進行方向を見ずに闇雲にハンドルを切ってしまっている人がやはり多いです。

一つ先のパイロンを見て、それに向けてハンドルを切ってバイクの向きを行き先に変えることができたら、最後の仕上げ「アクセル」です。

でもしつこいくらいに繰り返しますが、通過タイムにばかりとらわれている人は、ハンドルを切る前にアクセルを回してしまい、次のパイロンに向けて向きを変えられなくなってしまっています。

アクセルを回すのはあくまでハンドルで向きを変えたあとです。

一つ先のパイロンを見て、それに向けてハンドルを切って向きを変えて、アクセルを回す

この順番をとにかく徹底することが、スムーズに無理なくスラロームを通過できる1つ目のコツになります。

しかし、スラローム通過においては、この「見る→ハンドル→アクセル」のリズムを少なくとも5〜6回正確に繰り返さなければなりません。

ですから、簡単そうに感じますが、スラローム通過の際「見る→ハンドル→アクセル」を相当意識していないと、この流れをリズム良く実践するのは困難です。

ひろくん
ひろくん

「見る→ハンドル→アクセル」がバッチリ決めること。

するとスムーズに通過できるようになって気持ちいいですよ。

タイムを狙うのは邪念である

もう一つのコツが、タイムを狙わないことです!

スラロームは、下図のように5つのパイロンを右に左に避けながら通過します。

よくある失敗は、タイムを狙うあまり全力で突っ込むために、3本目辺りからハンドルを切るのが遅れ始め、最後の4〜5本目にかけて失速してしまうパターンです。

でも、スラロームをスムーズに通過するためには、まずタイムを狙いたい衝動を抑えてスタートしなければなりません。

3本目のパイロンまでは、10割ではなく8〜9割位の力でなるべく小回りを利かせて大回りしないように意識します。

そして、4本目からラストスパートしてゴールに向けて速度を上げていくのです。

1〜3本目は、あくまで4〜5本目でラストスパートするための助走区間という気持ちが大切です。

ひろくん
ひろくん

もしあなたがスラロームの後半部分で失速しているなら、

スラロームに自分の技量以上の速度で突っ込んでいる証拠です。

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まとめ

  • 「見る→ハンドル→アクセル」の順番を徹底する。
  • タイムを狙いたいという邪念を捨てる。

とにかくスラロームは「見る→ハンドル→アクセル」の順番をリズム良く繰り返すことが最大のコツになります。

スラロームで失敗する多くの人が、パイロンスレスレの通行位置を通ったり、アクセルをぶん回してタイムを縮めようとします。

しかし、それは間違いで、検定においては、パイロンに接触したり、順に通過できなかったりするリスクが高まる愚かな行為と言わざるを得ません。

そうではなく、タイムを狙いたいという邪念を捨ててリズムを重視することがスラロームにおいては大切であることを理解してください。

そうすれば簡単に規定のタイムをクリアできますよ!

最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。


二輪の免許を取りに行くときに準備してほしいものについてまとめています。

我々指導員が、どんな眼でみなさんの運転を見ているか解説しています。

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