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【卒業検定】採点する側の目線で、一発合格のポイントを徹底解説

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みなさんこんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。

このブログは、自動車教習所の困りごとついて解説しています。

いよいよ明日卒業検定です。

すでにめちゃくちゃ緊張しています。

なにかアドバイスをください。

今回は、技能検定員として採点する側の作者が、卒業検定を控えた人にしっかりとアドバイスします。

以前こんな記事も書いていますので合わせて参考にしてください。

修了検定についても書いています。参考にしてください。

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卒業検定とは?

卒業検定とは、教習所卒業のために行われる路上での運転の試験のことです。

卒業検定はまず、路上走行を行い、無事に路上から帰ってきて、合格の可能性が残っている人に対して、場内課題(方向変換か縦列駐車)を行うという流れになっています。

ちなみに、技能検定は100点満点からの減点方式で行います。

要は、上手な運転をしても加点されず、ミスをするごとに持ち点100点から減点をされていくのです。

ですから大切なのは上手な運転ではなくミスのない運転です。

じゃあ、少々のミスでも卒業検定の場合は不合格になってしまうのかというと、決してそうではありません。

普通免許の場合、70点以上で合格です。要は、少々のミスは許容範囲ということです。

それに、まだ免許を持ってない人が、極度の緊張状態で運転の試験を受けるのですからミスをしないほうがおかしいです。

ひろくん
ひろくん

めちゃくちゃ緊張している人は「初心者なんだからミスもあるでしょ!」と開き直るメンタルも大切ですよ。

ですから、今回紹介する危険行為と呼ばれるミスは是が非でも避けたいところです。

これらの行為は、減点ではなく、今までどんなに100点満点の運転をしていてもその時点で検定中止となるからです。

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卒業検定のときにありがちな危険行為

危険行為…これを検定でやらかしたら減点じゃなくて一発で中止という行為

卒業検定のときには、危険行為といって、それまでの運転がどんなに上手でもこれをやってしまうとその時点で検定が中止になってしまうという項目がたくさんあります。

その中でも、技能検定員歴10年の作者が、1000人以上の検定を担当してきて目の当たりにしてきた、特にやってしまいがちな危険行為を4つ紹介します。

この4つに気をつけるだけで中止になる確率がぐんと減り、一発合格の可能性が格段に高まりますよ!

信号無視

意外と多いミスが信号無視です。

「いやいや信号ちゃんと見ていたらいいだけやん?」と思うかもしれませんが、技能検定は受検者にとっては極度の緊張を伴うものです。こんなに緊張して運転することは、大げさではなく人生において後にも先にもこのときくらいでしょう。

ですから、どう見たって信号がド赤にもかかわらず、交差点に進入しようとして、こちらが補助ブレーキを踏むというパターンは案外多いです。

ですから、信号無視を他人事とは思わずに、ふだんの教習から信号交差点は特に信号の変わり目を意識してみてください。

原付に乗っているという人は、信号の変わり目に注意する癖がついていますから大丈夫な事が多いですが、原付の免許もない正真正銘の初免許の人がしがちなミスです。

技能検定員として受検者を観察していて、卒業検定で信号無視の原因となるのはおおむね以下の2つです。

  • 緊張のあまり信号を見落とすパターン
  • 前の車につられるパターン

まずは、対向車や歩行者、他の障害物等に気を取られて信号機が目に入っていないパターンです。

特に左折の際に対向右折車の動向や、左折先の横断歩道の歩行者なんかに気を取られているときに起きやすいミスです。

それからもう一つは、信号見落としと似てはいるのですが、前の車につられて一緒に行ってしまうパターンです。

前の車が信号交差点を通過するときは、ギリギリ青信号だったのだけど、自車のときは信号が黄色や赤に変わっていて、それに気づかず、前車とともに一緒に交差点に進入しようとしたところ補助ブレーキというパターンです。

いずれの場合も、交差点進入前だけでなく、進入直前にももう一度信号を再確認すれば防げるミスです。

ひろくん
ひろくん

「信号無視」は危険行為で一発検定中止です。

信号交差点には細心の注意をはらいましょう!

  • 歩行者用信号をヒントに信号の変わり目を予測する
  • 信号を交差点進入前と進入直前の2回チェックする

歩行者保護不停止等

信号無視と並んで多いのが、「歩行者保護不停止等」といって横断歩道の人を見落とすミスです。

信号機のない横断歩道は、人がいる場合、必ず一時停止が義務付けられていますから、これに反すると検定が一発で中止になってしまいます。

横断歩道を渡りたそうな人がいるのに、そのまま行こうとして補助ブレーキというパターンなのですが、この歩行者保護不停止等で検定中止になる人の言い訳は100%これです。

あの人は横断者だと思いませんでした。

ひろくん
ひろくん

なぜそう言い切れるのですか?

検定中止になった人に聞くと100%この答えが返ってきます。

道路交通法では、横断歩道を渡ろうとしている人がいるかいないか明らかでないときや判断がつかないような人がいた場合すぐに停止できるように速度を落とさなければなりません

しかしながら、その減速すらせずに勝手に「横断者ではない」と決め打ちしてしまっているのです。

「もしかしたらこの人は横断者かもしれない!」と考えるのですね。

ひろくん
ひろくん

そのとおりです。

まだ検定まで日がある人は、つねにこの気持ちを忘れずに横断歩道の手前ではしっかり身構える習慣をつけておいてくださいね。

  • 横断歩道の手前ではしっかりブレーキを構える
  • 横断歩道付近にいる歩行者は、横断者かもしれないと考える

進行妨害

進行妨害とは、交差点での優先関係をまちがえることです。

特に多いのが右折時に対向直進車の進行を妨げてしまうミスです。

右折待ちしているときに、自車の後ろに同じく右折待ちの車が数台続くと、対向車よりも後方の車に気を取られます。

後ろの車の迷惑にならないように、早く右折してあげないと!!

こんな心理が働いて、ついつい対向車の速度や距離を読みちがえて、無理な右折をしようとして検定員の補助ブレーキを喰らうというパターンが多いです。

ひろくん
ひろくん

まったく慌てる必要はありませんよ!

確かに、行けるタイミングなのに行かない、つまり発信に手間どってしまうと減点もあるにはあるのですが、進行妨害で一発中止になるよりはマシです。

名古屋走りとか、伊予の早曲がりとか、山梨ルールとか、対向の直進車を妨げるような無理な右折を揶揄する言葉がたくさんあります。

それだけ右折を慌てる人が多いということの現れでしょう。

  • 右折できるかできないか迷うような状況であればやめておく
  • 後続車よりも対向車に気を使うこと

一時不停止

最後は一時不停止です。

これも、案外多いミスです。というのも、さっきの進行妨害と同じように、後続車に気を使いすぎるあまり、きちんと停止線で止まれないパターンが多いのです。

ご家族の運転をよく観察してみてください。

教習所のように停止線の直前で完全停止しているでしょうか?そういう目で見るときっと不完全停止が多いと思います。

この不完全停止は、われわれの求める一時停止ではないのです。一時停止は読んで字のごとく、「いっとき完全に停止すること」なので、不完全停止は一時不停止とみなされます。

また、停止線を車体の先端が超えてしまうと、いくら完全停止してもこれも一時不停止とみなされるので気をつけましょう。

  • 不完全停止
  • 線超えの停止

この2つの不停止は、教習生のみなさんにはふだんからわれわれ教習指導員が口を酸っぱくして指導しているはずです。

でも、やはり卒業検定で極度の緊張状態だとうっかりやってしまいがちなミスなので、教習所に戻ってくるまで集中を保つようにしましょう。

一時停止は必ず停止線の直前で完全停止が鉄則です。

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まとめ:技能検定員が卒業検定で重視すること

よく教習中、こんなふうに教習生の人に聞かれます。

先生、このミスって何点減点ですか?

嫌味なように聞こえるかもしれませんが、僕はこう答えるようにしています。

ひろくん
ひろくん

知ってどうするの?

そんなことあなたは気にしなくていいんだよ。

受検者の人が減点数を知ったところで、技能検定においては何の意味もありません。逆にこれやったら何点減点なんて知ってしまうと、怖くて走れなくなるでしょう。

採点基準は、非常に多岐にわたって、微に入り細に入り定められています。

受検者本人がミスったと思うような項目でも、おとがめなし(減点しない)といった項目もあったりしますからなおさら減点数なんて知る必要はありません。

それよりも、今回紹介した危険行為をしないよう細心の注意を払い、あとはいままで教習指導員に習ったことをとにかく実践するよう意識してがんばってください。

最後に、卒業検定のときわれわれ技能検定員が、みなさんの運転のどんなところを見ているか、何を重視しているか書きます。

ちょっと抽象的な表現にはなりますが、個別具体的な部分は日頃の教習の中で、みなさんが担当指導員に習ったことを肝に銘じて検定に臨んでください。

  • 丁寧に正確に運転しようとしているか
  • 謙虚さ・慎重さを持ち合わせているか
  • 教習で習ったことがきちんと実践できているか

スムーズで上手な運転は、もちろんできれば良いに決まっていますが、それを重視する受検者は往々にして雑さやミスが目立ってしまい、減点超過になりかねない運転になってしまう人が多いです。

結局、まだ免許を持たない初心運転者が、緊張する技能検定で、スムーズさと正確さを両方兼ね備えた運転なんてできるわけがないのです。

そんな人、今まで見たことがありませんし、我々技能検定員もそんな運転は求めていません。

それよりも、多少もたついていても丁寧さを意識した運転の方を我々技能検定員は見たいです。

なぜかというと、下手すりゃ落ちるかもしれない検定で丁寧に運転できない人が、免許取得後、丁寧に運転できるとはとても思えないからです。

スムーズさなんて免許を取って、経験を積めば誰でも身につくものです。それよりも卒業検定の段階ではとにもかくにも丁寧に運転している姿を見たいものです。

同じミスでも、ミスをしないようにと一生懸命意識していたけどしてしまったミスと、適当に運転していてしたミスとでは意味合いも違ってきますし、横で見ていてその差は一目瞭然です。

とにもかくにも卒業検定では自分を信じて今出来うる精一杯の丁寧な運転を心がけて頑張ってください。

ひろくん
ひろくん

そうすればきっと一発合格間違いなしですよ!!

最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。


卒検に合格したあかつきには、学科試験も待っていますよ!

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