こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。
このブログでは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。
今、バイクの教習しています。
検定ではどんなことをしたら失格になりますか?
この記事では、二輪の検定でやってはいけないこと、つまり一発中止項目についてまとめています。
バイクの検定には(他の車種の検定も同じなのですが)、これをやったら一発アウトという項目がたくさんあります。
今回は、二輪の教習や検定を担当する現役教習指導員がそれらの項目について徹底的に解説します。
意外と間違って理解してしまっている人が多い
教習中に、教習生の方々と話していると、検定について間違った情報を平気で信じてしまっている人がとても多くてびっくりさせられます。
急制動で線を超えて止まっても減点で済むんでしょ?
昔に比べて、ネットを見れば様々な情報に触れることができるからなのでしょう。
しかし、あまりに間違った情報を口にする人が多いのも、今回この記事を書こうと思った理由でもあります。
もちろん、検定当日には、検定説明の時間があり、そこで検定でやってはいけない危険行為(いわゆる一発アウトの行為)については説明することになっています。
でも、極度の緊張もあって、なかなか検定当日は頭に入ってこないのではないでしょうか?
ですから、今回解説する一発アウトの行為を正しく理解し、日頃の教習から意識することで練習効率も高まると思いますのでぜひぜひ参考にしてくださいね。
バイクの検定における危険行為とは?
二輪だけでなく四輪車も含めて、教習所の技能検定には多くの危険行為、いわゆる一発アウトの行為が存在します。
その中でも今回は、技能検定員歴10年以上の年の筆者がバイクの技能検定を担当したときに、特によく見かける危険行為5つを説明していきます。
①脱輪
特に多いのが脱輪です。
- 一本橋(平均台)から落ちる
- 波状路コースから外れる(大型二輪)
- 縁石に車輪を乗り上げる(コースから車輪が逸脱する)
その中でも最も多いのが直線狭路台、いわゆる一本橋(平均台)からの脱輪です。
狭路だと、曲がりきれずにクランクで脱輪してしまう人が多いです。
②接触
スラロームでのパイロン接触がとても多いです。以下の記事を参考に、検定においては規定タイムを狙わず無難にやり過ごすことが大切です。
③転倒
転倒は、急制動において前輪ブレーキを強くかけすぎるために多く見かけるミスです。
それ以外だと、足つきのよくない背の低い人や、バイクが少し傾いたときに支えきれない特に女性の方が、停止時にいわゆる立ちごけで転倒してしまうケースが見受けられます。
そして、もう一つ気をつけなければならないのは、縁石への足つきです。
下の写真のような、あなたの通っている教習所がいわゆる『沈みコース』といって、コースが、コース外より沈んでいる場合、縁石への足つきが転倒で検定中止になってしまいます。
これには注意が必要です。
④急停止区間超過
急停止区間超過とは、急制動において、指定された停止距離で停止できないミスのことです。
これは、勘違いしている人が多いのですが、この区間超過は、減点ではなく検定が一発で中止になってしまう項目ですから気をつけてください。
ちなみに、急制動では規定の速度(大型、普通二輪は40km/h、小型二輪は30km/h)が出ていなかったり、制動開始時期が早いのは、やり直しになります。
しかし、やり直しは一回だけで、もう一度ミスをすると【指定速度到達不能】という危険行為で試験中止になってしまいます。
⑤通過不能
S字やクランク、8の字のいわゆる狭路において通過できなくなり、停止してしまうと、この通過不能が適用され中止になります。
ただし、狭路でバランスを崩し地面に足をついてしまったものの、ステップに足を乗せ直して、停止することなく、最後まで通過しきればセーフです。
また、スラロームで、パイロンを順に通過できないときや、スラローム、一本橋、波状路においてエンストしたり足つきをしても検定中止になります。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事は危険行為の対策というよりは、バイクの検定でやってはいけない危険行為について正しく理解してほしいという思いで書きました。
各危険行為の防止法については、ふだんの教習から担当の指導員にしっかり質問して、疑問点を解消しておいてください。
私の記事も参考にしていただけると嬉しいです。
最後に、ふだん教習生の方と接していて、特に勘違いされている項目3つについて再度強調しておきます。
- 縁石への足つきは、【転倒】で検定中止
- 急制動での【急停止区間超過】は一発アウト
- 狭路での足つきは、停止さえしなければセーフ
今回の記事を参考に一発合格を目指してがんばってください。
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
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