こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。
このブログは、自動車教習の困りごとについて解説しています。
学科試験になかなか受かりません。
上記のように学科試験が苦手な人向けに、現役教習指導員が教習項目ごとにひっかけ問題対策の要点をまとめた記事です。
今回は、第二段階の本免対策として、「教習項目17 高速道路での運転」について解説しています。
ちなみに、本免と仮免の違いについては以下の通りです。
- 仮免と本免の違い
-
- 仮免:第一段階の仮免許を取得するための試験【30分・50問】
- 本免:運転免許センターで受ける試験【50分・95問】
ですから、まだ教習が第一段階という人は、以下の記事をどうぞ。
本記事は、手軽に本免対策ができるように、ひっかけ問題に的を絞った記事になっています。
- この記事のポイント
-
- すきま時間で気楽に読める分量に抑えてあります
- ひっかけ問題にだけ特化した要点と練習問題を掲載しています
おおよそ5分程度で気軽にひっかけ問題対策ができますから、コーヒーでも飲みながらどうぞ気楽にお付き合いください。
本記事は、ぜひすきま時間を活用して読んでみてください。
要点を見ていこう!
①高速道路とは
高速道路と一口に言っても、実は2種類の高速道路があります。
- 高速道路とは?
-
- 高速自動車国道…東名高速、名神高速など
- 自動車専用道路…首都高速、阪神高速など
そして、それぞれの高速道路を通行できない車については、必ず覚えるようにしましょう。
- 高速自動車国道も自動車専用道路も両方通行できない車
-
- ミニカー
- 125cc以下の普通自動二輪車
- 原付
そして、以下の2つの車は自動車専用道路は通行できます。
- 高速自動車国道を通行できない車
-
- 小型特殊自動車
- 故障車をけん引している自動車
②法定速度
普通自動車の高速自動車国道の本線車道での最高速度は、100キロメートル毎時です。
しかしながら、ここでは、100キロメートル毎時では走ることができない普通自動車が2つあることを覚えておきましょう。
- 最高速度が80km/hの普通自動車
-
- 三輪
- けん引
③自動車専用道路での最高速度
「高速道路=最高速度100km/h」というイメージは、あくまで高速自動車国道の本線車道の話です。
自動車専用道路に関しては、高速道路の仲間ですが、実は最高速度は一般道路と同じ60km/hなのです。
- 自動車専用道路とは?
-
- 最高速度は、一般道路と同じ60km/h
- 高速自動車国道のような最低速度はない
④登坂車線の利用
登坂車線とは、登り坂で重い荷物を積んでいるトラック等速度の遅い車が利用する車線です。
この登坂車線については、以下の2点をしっかり理解しておきましょう。
- 登坂車線は?
-
- 速度の遅い車が利用しなければならないわけではない
- 本線車道には含まれない
⑤故障時などの措置
高速道路上で、車が故障したりしてやむを得ず駐停車するときは、以下のようにしなければなりません。
- 故障車の表示
-
- 昼間は、停止表示器材を置かなければならない
- 夜間は、停止表示器材とあわせて、非常点滅表示灯などをつけなければならない
ではひっかけ問題を解いてみよう!
では、早速ひっかけ問題をやってみましょう!
練習問題を6問やってみてください。
問題文をタップすると回答と解説が出てきますよ。
- 問題ミニカーは、高速自動車国道は通行できないが、自動車専用道路は通行できる。
- 解説
【✕】
ミニカーは、高速自動車国道も自動車専用道路も通行できません。
- 問題高速自動車国道の本線車道における最高速度は、すべての普通自動車は100キロメートル毎時である。
- 解説
【✕】
「三輪」と「けん引」は80キロメートル毎時です。
- 問題自動車専用道路には、最低速度が設けられていない。
- 解説
【○】
設問のとおりです。
- 問題登坂車線のある道路では、速度の遅い車は、その登坂車線を利用しなければならない。
- 解説
【✕】
利用しなければならない(義務)というわけではありません。
- 問題加速車線、減速車線、登坂車線、路側帯や路肩は本線車道に含まれる。
- 解説
【✕】
登坂車線等は、本線車道に含まれません。
- 問題夜間、故障など高速道路でやむを得ず駐停車するときは、停止表示器材か非常点滅表示灯のどちらかをつけなければならない。
- 解説
【✕】
「どちらか」ではなく、停止表示器材と非常点滅表示灯の「どちらも」です。
何問正解できましたか?
ガッツリ勉強したい人へ
もっとガッツリ勉強したいあなたには、以下の2冊をおすすめします。
どちらか一冊をしっかりやり込んでおけば、鬼に金棒の良書です。
①完全合格!普通免許2000問実戦問題集
成美堂出版の王道問題集。私も教習所の入社試験のときに利用しました。
暗記ブック付きで、ズシリと来る重量感は勉強しよういう気にさせてくれます。この問題数とボリュームで約1,000円とコスパ最強の一冊!
②一発で合格!普通免許 合格問題集 改訂新版
こちらは新星堂出版のもので、昔からある老舗問題集です。
本書は、2023年2月現在の道路交通法施行規則に完全対応した最新版です。
ひっかけ問題、実践問題集、一問一答集とイラスト豊富な解説が、コンパクトなページ数で上手く網羅されていておすすめです。
とにかくページ数とわかりやすさのバランスがとても良いですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「教習項目17 高速道路での運転」について、その要点とひっかけ問題を紹介しました。
今回の記事は、あくまでひっかけ問題対策ですから、この記事だけで勉強OKというわけにはいきません。
しかし、この記事を通して、特に学科試験にまだ不慣れの人は、
- 学科試験特有の難しい言い回しに慣れること
- 学校の勉強とはまったく別次元のものであること
といったことに気づいてもらって、少しでも学科試験脳を高めていただけると嬉しいです。
質問などありましたら、こちらからお気軽にどうぞ。
また、以下の教習項目については、仮免学科試験の要点とひっかけ問題対策の記事がありますのでぜひぜひ参考にしてください。
もちろん以下の記事は、同時に本免対策にもなりますよ!
- ひっかけ問題対策の記事一覧
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
コメント