こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。
このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。
この間、教習所に通うために申し込みに行きました。
その時ハイスピードプランなるものを勧められたのですが?
本記事では、最近どの自動車教習所でも提供されている「ハイスピードプラン」について、現役教習指導員が解説します。
ハイスピードプランとは何か?
では、私の勤務する自動車教習所のハイスピードプランを例に解説していきますね。
自動車教習所のハイスピードプランとは、
- あらかじめ教習生ごとに教習計画を作成する
- そのため入校日と卒業日が決まっている
- ハイスピードという名前通り、最短日数での取得が可能
という、いわゆる合宿免許と同様のスタイルで免許を取得できるプランのことです。
じゃあ、合宿免許と何が違うんですか?
以下、合宿免許との違いも含めて深掘りしていきます。
①宿泊ではなく通学である
基本的に、ハイスピードプランは合宿免許のように宿泊しながらではなく、家から通学しながら免許を取得するスタイルです。
言い換えると、ハイスピードプランは、「通学版合宿免許」というわけです。
ですから、できるだけ短期間で免許は取りたいけれど、宿泊とか見ず知らずの土地に行くのは億劫だといった人にはうってつけのプランと言えます。
合宿免許とハイスピードプランを両方やっている教習所からしても、より儲けが出るハイスピードプランの教習生を増やしたいというのが本音です。
②最短期間で免許取得可能だが自己管理が大切
合宿免許同様、入校から卒業まで、ここの教習生に応じて教習所側でスケジュールを作成します。
要は入校前からすべての技能教習、学科教習を一括予約してしまいますから、自宅から通いながらも最短日数での免許取得が可能となる訳です。
しかしながら、裏を返すと、
- うっかり寝坊したり、
- 教習時間を間違えて教習をすっぽかしたり、
- 学科試験や運転の試験で不合格になったり、
- 病気になったり、
といったことがあると、卒業日が延長となり、せっかくのハイスピードプランの旨味も減ってしまいます。
ですから、体調管理やスケジュール管理などの自己管理が苦手な人にとっては、少しきついプランと言えるかもしれません。
③合宿免許よりは柔軟なスケジューリングが可能
合宿免許と比較すると、この点がハイスピードプラン最大のメリットかもしれません。
ハイスピードプランは、基本的に家から通いながら最短期間での免許取得を可能とするプランです。
ですから、合宿免許と違い、「教習」と「バイトや遊びや学校生活」の両立が可能です。
そのため私の勤務する教習所では、ハイスピードプラン希望者には、あらかじめバイトや学校の用事で教習所に来られない日や時間を細かくお聞きします。
そのうえで、その教習生に応じたスケジュール表を作成しています。
もちろん、そうした学校やバイトなどの用事のために、少し卒業日が遅れる人もいますが、合宿免許と違い、個々人の都合に応じてきめ細やかなスケジュール作成をしています。
じゃあ、教習のためにバイトや遊びを我慢しなくても良いのですね。
④申込みはおおむね1~2ヶ月前から
合宿免許の場合、人気のある教習所は、特に繁忙期(2~3月、8~9月)は半年ほど前から申し込んでおかないと予約でいっぱいということもあります。
一方ハイスピードプランは、私の勤務する教習所の場合、おおむね1~2ヶ月前から募集を始めます。
ですから、夏休みや春休みを利用してハイスピードプランで免許を取りたいと考えている人は、ときどき教習所のホームページをチェックしたり、早めに電話で問い合わせしたりしておくと良いでしょう。
⑤料金は割高
ハイスピードプランはオプション料金という形で追加料金を頂いている教習所が多いです。
至れり尽くせりのハイスピードプランなのですが、多くの教習所では通常のプランにプラスしてオプション料金を設定しています。
ちなみに、私の勤務する教習所は、通常の教習料金にプラスして50,000円です。
私の知る限り、10,000~50,000円程度のオプション料金を設定している自動車教習所が多いようです。
この点は、少しでも教習料金を抑えたい人にとっては、合宿免許と比べるとデメリットと言えるでしょう。
まとめ
今回は、自動車教習所のハイスピードプランについて解説をしました。
本記事が、合宿免許にしようか近所の教習所に通おうか悩んでいる人の教習所選びの手助けになると嬉しいです。
また、合宿免許でなくても、近所の教習所でもこうしたハイスピードプランを利用して最短期間での免許取得が可能であることもわかっていただけたと思います。
合宿にせよ、こうしたプランを利用するにせよ、この記事を読んでくださったあなたにとって、教習所が楽しい場所になることを切に願っています。
本記事でなにか疑問や質問があればお気軽にこちらからどうぞ。
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
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