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【技能検定】「安全不確認」とは何か?技能検定員が徹底解説!

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こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。

このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。

教習のときに先生に「安全確認が形式的」と言われました。

形式的とはどういうことですか?

巻き込み確認って何ですか??

耳慣れない言葉です。

今回は、免許取得の際、最重要視される「安全確認」について、現役技能検定員が、深堀りして徹底解説しています。

この記事を読んでくださっているあなたが、普通免許取得中なのか二輪免許なのか、それとも大型免許なのか、いずれにせよ、どの免許でも大切な要素となるのが今回取り上げる「安全確認」です。

ひろくん
ひろくん

では、安全確認とはそもそも何なのでしょうか?

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安全確認を軽視してはならない

安全確認とは、ミラーや直接目視(直接自分の目で見る)を駆使して、読んで字のごとく「安全を確認する」ことです。

車の運転は、「認知・判断・操作」の三要素の繰り返しで成り立っていますが、安全確認は、この三要素の中で「認知」に当たります。

そして、普段の教習業務の中で感じるのは、この安全確認を軽視している教習生が意外と多いということです。

例えば、路上教習中にエンストをしてしまった人はだいたいこんな感じで慌てふためきます。

あわわ、やばいやばい!

後続車の迷惑になってしまうわ。

しかし、教習中、安全確認を忘れた教習生の人に対して助手席から指摘しても…。

ひろくん
ひろくん

今、安全確認を忘れてましたね?

あ、そうですか。

ひろくん
ひろくん

え?危機感全くなし?

と、まあ上記のように、安全確認のミスを指摘しても教習生の人の反応は薄いです。

しかしよく考えてみてください。エンストをしたからといって、それが即交通事故につながるでしょうか?

いや、後続車の迷惑にはなるかもしれませんが、エンストが事故に直結するかというと、そうではありません。

しかし、安全確認が不十分だと、下手をすれば即交通事故につながります。

現に、交通事故の大部分は、安全不確認や前方不注意、動静不注視といった認知のミスがもとで起こっているのです。

ですから、教習所の技能検定でも、実は安全確認のミスのほうがエンストよりも減点数が大きいのです。

とかく、教習生の皆さんは「認知・判断・操作」の三要素のうち、「操作」に気を取られがちですが、事故防止において最も大切なのは「認知」なのです。

その事に気づけば、おのずと安全確認を意識して丁寧に実践しようと思えるのではないでしょうか?

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安全不確認とは何か?

「安全不確認」とは、上記で説明した安全確認のミスをすると減点される項目です。

ひろくん
ひろくん

では、どんなミスをすると安全不確認で減点されるのでしょうか?

以下、どういうシチュエーションのときに安全不確認で減点されるのかについて深堀りしていきます。

①路端から発進するときに安全確認を忘れたとき

例えば、教習所内のスタート地点(発着点)から発進するときなど場内、路上問わず、道路の左端から右ウインカーをつけて発進するときに、安全確認が不十分だったり忘れたりすると減点されます。

ただ、路端からの発進時の安全確認ミスで最も多いのは、安全確認忘れではなく、右後方の安全確認だけで発進してしまうというものです。

というのも、路端から発進するときの安全確認は周囲も確認しなければならないためで、右後方だけの安全確認で発進すると安全不確認になるのです。

ですから、路端から発進する際は、慌てず落ち着いて車両の周囲を確認してから発進するようにしましょう。

②バックする前に安全確認を忘れたとき

普通車、大型車を問わず、四輪車には、方向変換(通称車庫入れ)や縦列駐車といったバックを伴う課題がいくつかあります。

また、狭路(S字やクランク)などで、うまく通過できないときには、バックしてやり直す、いわゆる切り返しを行います。

そのバックする直前に、後退する方向や場所を直接目視で確認するのを忘れると安全不確認になります。

特に、普通免許の教習生の方が、狭路などがうまく通過できず、思いがけず切り返しをしなければならなくなったときに、慌ててしまって、そのせいで安全確認をせずにバックするミスが散見されます。

ひろくん
ひろくん

バックする直前は、決して慌てずに、落ち着いて一呼吸おきましょう。

そして後退前の安全確認を忘れないようにしましょう。

③後退中に周囲の確認をしないとき

これは、バックしている最中に安全確認をしないときや、安全確認する方向や場所が偏っている場合に減点されてしまうものです。

例えば、右バックをしているときに、右の後輪だけを気にしてバックしてしまい、左後方の確認を怠ってしまった場合などに適用されてしまいます。

バックするときは、まんべんなく車の周囲を確認しながら後退すればよいのですね。

④左折時の巻き込み確認を忘れたとき

四輪車の場合、交差点を左折するときに二輪車を巻き込んでしまう事故、いわゆる巻き込み事故を起こしてしまう可能性があります。

ですから、左折時に、車の左後方を直接目視で確認する必要があります。

サイドミラーだけではだめなんですか?

ひろくん
ひろくん

バックミラーには、写らない部分(死角)があるので、直接目視が必要なんですね。

この、巻き込み事故防止のための安全確認を「巻き込み確認」といいます。

⑤進路変更するときに安全確認を忘れたとき

車線変更するときや、交差点右左折時に左寄せや右寄せをするときの安全確認を忘れると減点になります。

ひろくん
ひろくん

これもサイドミラーだけでなく死角部分の目視が不可欠です!

⑥交差点に進入するときに安全確認を忘れたとき

たとえば、信号機のある交差点を直進しようとするとき、前方も含めて左右の安全を確認しなかった場合等に減点されてしまいます。

というのも、青信号は「進め」ではなく、「状況が良ければ進んでもよい」という意味だからです。

青信号だからと油断してはいけませんね。

⑦走行中に後方の確認をまったくしないとき

走行中であろうとも、

  • ブレーキをかける時に後続車の様子を確認したり、
  • バイクの音がしたら、左横をすり抜けてくるかもと左サイドミラーを見たり
  • 救急車のサイレン音がしたら後ろから来ているのではとバックミラーを見たり

普段の運転において、我々は後方に注意をはらいながら運転をしています。

そうした様子が見受けられない場合にも減点されてしまいます。

⑧踏切で安全確認をしないとき

踏切の手前で一時停止することはもちろんのこと、停止時に左右の安全を確認しないときや、運転席側の窓ガラスを開けて音がないことの確認をしない場合に減点されてしまいます。

特に、実際免許を取得してからは、踏切で窓開けをすることはほぼないですが、検定においては、運転席側の窓開けが必須になります。

⑨脇見運転をしたとき

走行中にスピードメーターやタコメーターといった計器類に気を取られたり、車外の何か一点に気を奪われたり、歩行者や軽車両に接近しているのに、他のものに目が行ったりした場合にも減点になります。

ひろくん
ひろくん

運転中は一点だけを注視せず、たえず、いろんな場所に目配り、気配りを心がけてくださいね。

⑩車から降りるときに確認を忘れたとき

これも当たり前といえば当たり前なのですが、車から降りる前にミラーと直接目視で後方を確認せずにドアを開けた場合に減点されてしまいます。

検定は、エンジンを切って降車するまでが採点範囲ですから、最後まで気を緩めないようにしましょう。

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まとめ

前述したとおり、「安全確認」は運転の三要素のうち「認知」に該当するものです。

免許取得後、この認知のミスは、交通事故の原因となることが多いですから、われわれ教習指導員も、教習の際、より丁寧にしっかり指導するようにしています。

坂道発進や、S字、クランク、方向変換など教習のときには様々な課題があります。

しかし、それらをいくら上手くこなしたとしても、今回解説した「安全確認」のミスが積み重なると、検定合格は難しくなります。

今回の記事を参考に、丁寧な安全確認を心がけて教習に臨んでみてください。

日頃、教習指導員として教習業務に従事していると、意外とテキトーな確認だったり、独りよがりな確認に終始している人は多いものです。

ひろくん
ひろくん

今の安全確認は、形式的でしたね。

首は振って確認しているように見えるけど、本当に見えているのか不安になるような確認でしたね。

え、ちゃんと見えてますよ!!

「形式的な確認」とは、ちゃんと首を振って安全確認しているように見えるけれど、その実、指導員的には、本当に認知できているか不安になるような安全確認のことです。

たとえば、あなたが助手席に同乗していたとして、運転している人が見えているか見えていないかよく分からないような安全確認をしたらどうでしょうか?

そりゃ、不安で仕方ないですよ。

おちおち助手席にも乗っていられませんよ。

そうですよね。それは我々指導員も同じです。

特に、技能検定の際、そうした形式的な安全確認をされると、「安全不確認」になる可能性もありますから。

もちろん検定合格のために、しっかり安全確認することが求められますが、そうした丁寧な安全確認の習慣をぜひ教習所にいる間につけてください。

それが、きっと免許取得後の安全運転の大きな手助けとなるはずです。

最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。

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