こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。
このブログは、自動車教習所の困りごとについて解説しています。
学科試験でひっかけ問題にひっかかることが多いです。
何か、良い勉強法はないでしょうか?
上記のような学科試験が苦手な人向けに、現役教習指導員が教習項目ごとにひっかけ問題対策の要点をまとめた記事です。
今回は「教習項目6 交差点などの通行、踏切」編です。
この記事は、手軽に、教習の空きコマや休憩時間、ちょっとした待ち時間で手軽に読んでいただけるように、ひっかけ問題対策に特化しています。
- この記事のポイント
-
- すきま時間で気楽に読める分量に抑えてあります
- ひっかけ問題にだけ特化した要点と練習問題を掲載しています
おおよそ5分程度で気軽にひっかけ問題対策ができますから、コーヒーでも飲みながらどうぞ気楽にお付き合いください。
この教習項目も難問揃いの手強い項目ですからしっかり勉強しましょう。
本記事は、ぜひすきま時間を活用して読んでみてください。
要点を見ていこう!
①右折の方法
まず、右折に関しては通行位置の違いに注意しましょう。
- 通行位置の違い
-
- 交差点を右折するときは、あらかじめできるだけ道路の中央に寄り~
- 一方通行の場合…あらかじめできるだけ道路の右端に寄り~
一方通行の道路から右折するときとそうでないときとの通行位置の表現の違いに注意してください。
②道路に面した場所への右、左折の方法
ここでは道路に面した場所に出入りするときの義務について覚えましょう。
- 歩道や路側帯を横切るときの注意
-
- 歩道や路側帯を横切るときはその直前で一時停止しなければならない
- この場合歩行者がいてもいなくても一時停止しなければならないことに注意
このルールに関しては、一般の人はほとんど守っていないのが現状ですから、学科試験でも間違える人が多いところです。
③内輪差について
内輪差とは、
- 前輪が後輪よりも内側を通ること
で、その通行位置の差をいいます。
また、「通行位置の差」ではなく「軌跡の差」と書かれていても意味は同じです。
④交通整理の行われていない交差点の通行方法
交通整理の行われていない交差点とは、信号機のない交差点をいいます。
ここで覚えてほしいポイントは2点です。
- 交通整理の行われていない交差点
-
- 交差道路が優先道路や道幅が広いときは徐行しなければならない
- 道幅が同じような道路の交差点は左方優先
いやいや、交差道路が優先道路のときは一時停止でしょ?
徐行だと、下手すりゃ出会い頭に衝突するじゃないですか?
というような理屈をおっしゃる人がいますが、少し的はずれです。
要は、交差道路に車がいるとかいないとか関係なく、あなたが車を運転していて前方の交差道路が、
- 優先道路
- 道幅が広いとき
であるときは、身構えた運転をするために徐行しなければならないのです。
その後、もし車が来ていれば、それはもちろん一時停止しなければならないこともあるでしょう。
⑤指定場所による一時停止など
これは、とどのつまり「止まれ」の標識についてです。
- ポイント
-
- 〇〇の直前という表現に注意すること!
- 〇〇に入る言葉が条件によって変化することに注意
たとえば「交差点で停止線がある場合の停止位置は?」と聞かれたら「停止線の直前」となります。
しかし、交差点ではなく、停止線もない場所に信号機があれば「信号機の直前」が正解になる、といった具合に「〇〇の直前」の〇〇に入る言葉が状況により変化することに注意です。
ではひっかけ問題を解いてみよう!
では、早速ひっかけ問題をやってみましょう!
練習問題を7問やってみてください。
問題文をタップすると回答と解説が出てきますよ。
- 問題自動車は、交差点を右折しようとするときは、あらかじめできるだけ道路の右端に寄る。
- 解説
【✕】
「右端」ではなく「中央」が正解です。
- 問題歩道や路側帯を横切るときは、歩行者がいるときに限り徐行しなければならない。
- 解説
【✕】
歩行者がいてもいなくても徐行ですね。
- 問題内輪差とは、車が右や左にまがるとき、前輪が後輪よりも内側を通ることをいう。
- 解説
【✕】
後輪が前輪よりも内側を通ることをいいます。
- 問題内輪差とは、右や左にまがるときに生じる、前輪と後輪の軌跡の差をいう。
- 解説
【○】
設問のとおりです。「軌跡の差」といった難しい言葉に惑わされないようにしましょう。
- 問題交通整理の行われていない交差点において、交差する道路が優先道路などであるときは、一時停止しなければならない。
- 解説
【✕】
一時停止ではなく、徐行しなければならないが正解です。
- 問題交通整理の行われていない道幅が同じような道路の交差点では、右方から進行してくる車の進行を妨げてはならない。
- 解説
【✕】
「右方」ではなく「左方」です。読み間違えないように丁寧に問題文を読む習慣を付けましょう。
- 問題車は、「一時停止」の標識があるときは、標識の直前で一時停止しなければならない。
- 解説
【✕】
「標識の直前」ではなく、「交差点の直前」か「停止線の直前」が正解です。
何問正解できましたか?
ガッツリ勉強したい人へ
もっとガッツリ勉強したいあなたには、以下の2冊をおすすめします。
どちらか一冊をしっかりやり込んでおけば、鬼に金棒の良書です。
①完全合格!普通免許2000問実戦問題集
成美堂出版の王道問題集。私も教習所の入社試験のときに利用しました。
暗記ブック付きで、ズシリと来る重量感は勉強しよういう気にさせてくれます。この問題数とボリュームで約1,000円とコスパ最強の一冊!
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こちらは新星堂出版のもので、昔からある老舗問題集です。
本書は、2023年2月現在の道路交通法施行規則に完全対応した最新版です。
ひっかけ問題、実践問題集、一問一答集とイラスト豊富な解説が、コンパクトなページ数で上手く網羅されていておすすめです。
とにかくページ数とわかりやすさのバランスがとても良いですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「教習項目6 交差点などの通行、踏切」について、その要点とひっかけ問題を紹介しました。
今回の記事は、あくまでひっかけ問題対策ですから、この記事だけで勉強OKというわけにはいきません。
しかし、この記事を通して、特に学科試験にまだ不慣れの人は、
- 学科試験特有の難しい言い回しに慣れること
- 学校の勉強とはまったく別次元のものであること
といったことに気づいてもらって、少しでも学科試験脳を高めていただけると嬉しいです。
質問などありましたら、こちらからお気軽にどうぞ。
また、以下の教習項目については、拙ブログでも要点とひっかけ問題対策の記事がありますのでぜひぜひ参考にしてください。
- ひっかけ問題対策の記事一覧
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
学科試験のおすすめ勉強法と、指導員おすすめのテキストや問題集を紹介しています。
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