こんにちは、教習指導員のひろくん(@hirokun_index)です。
このブログは、自動車教習の困りごとについて解説しています。
将来教習所の先生になりたいです。給料ってどれくらいあるんですか?
今回は、上記のように指導員になりたい人に向けて、指導員のお金事情について解説しています。
この後解説するのですが、全国の自動車教習所の数は、少子高齢化の影響も受け、年々減少傾向にあります。
私の勤務する自動車教習所もご多分に漏れず、特に普通車の教習生は減少しています。
ただ、私の教習所は、普通車だけでなく、
- 準中型免許
- 中型免許
- 大型免許
- 普通二種免許
- 大型二種免許
- けん引免許
- 大型特殊免許
- 普通二輪免許
- 大型二輪免許
といったように、中型二種免許を除いたほぼすべての運転免許が取得できる教習所です。
ですので、普通車以外の教習生が多く入所されているためまだなんとか持ちこたえていますが、これからも教習所の数はどんどん減っていくでしょう。
しかし、この記事にたどり着いたということは、きっとそうした状況でも教習指導員という仕事に興味を持ってくださっているのですね。
ですから、今回の記事は、書ける範囲でできるだけ教習指導員の待遇面について現役指導員が解説します。
指導員になりたいという人は是非参考にしてくださいませ。
教習指導員の年収ってどれくらい?
ぶっちゃけ教習所の先生の年収っていかほどですか?
ストレートな質問です。
いきなりですが、教習指導員の仕事は、
- 多くの人の免許取得に関わる社会的意義のある仕事
- 優良運転者の育成というとてもやりがいのある仕事
であることは間違いありません。
しかし、いくらやりがいだの社会的意義だの綺麗事を言っても、先立つもの、つまり給料がそれ相応になければ意味がありませんものね。
①民間の平均給与は443万円也
では、まず日本の民間企業の平均給与がいくらくらいなのでしょうか?
- 民間の平均給与は?
-
- 平均給与は443万円
- 男性(平均年齢46.9歳、平均勤続年数14.2年)が、545万円
- 女性(同46.8歳、10.4年)は302万円
国税庁の令和3年分民間給与実態統計調査を参考に見ると、民間の平均給与(総額)は、443万円とのことです。
で、指導員の給料ってどれくらいなの!?
②教習指導員の給料は?
では、私の給料はというと、民間の平均給与443万円よりは正直多いです。
へ~、平均より多いんだぁ。
今回この記事を書くにあたって、この統計調査を見たときは少し驚きました。
しかしながら、男性(平均年齢46.9歳、平均勤続年数14.2年)の平均545万円よりは少ないです。
私自身、この調査結果の平均と同様、年齢40代、勤続年数15年以上ですから、同世代の人と比べる年収は少ないということになります。
ただ、今回はあくまで私の年収がベースにあるので、
- 都会か地方かといった地域差
- 勤続年数
- 年齢
- 取得している資格
といった諸条件によって多少上下はあるでしょう。
③夫婦共働きが多い
これはあくまで、私の状況であったり私の勤務する教習所の話であることをご了承ください。
私自身は夫婦共働きですが、正直、妻が専業主婦でおそらく一馬力だと、家族を養うのが精一杯で、貯蓄や外食といった余裕はまったくないでしょう。
妻も正社員でバリバリ働いてくれているおかげで、今の生活を送ることができています。
私の勤務する教習所でも、私よりあとに入社した後輩指導員で既婚者の場合、一人を除いてほぼ全員が夫婦共働き世帯です。
お金の話なので、あまり事細かく詳細は書けませんが、まとめると、
- 教習指導員の給料は?
-
- 日本人の平均的な年収よりは多い。
- ただ、自分と同じ属性の人よりは少ない。
- 正直、一馬力だとちょっとしんどい。
という感じです。
④教習指導員の将来性は?
全日本指定自動車教習所協会連合会によると、令和2年12月末現在、全国の教習所数は1,250所校で、ピーク時の平成3年(1,477所)と比べ、227所校減少しています。
教習所業界は少子化の影響をもろに受ける斜陽産業ですからどこの教習所も生き残りに必死です。
ですから、
- フォークリフトなどの技能講習を実施
- ドローン教習所を併設
- 企業講習の充実
- 高齢者講習の拡充
といった具合に教習以外の仕事を増やす努力をしています。
しかしながら、減ることこそあれ、自動車教習所がどんどん新設されるという時代はとっくに終わっているというのが現実です。
まとめ
今回は、教習指導員という仕事に興味がある人に向けて、そのお金事情について解説しました。
教習指導員は、決して高給取りではないし、お金儲けしようと思うならもっと他の仕事をするべきです。
しかしながら、
- やりがいがある。
- 全国どこでも働ける。
- 決まった時間に帰宅できる。
といったメリットがある、とても魅力的な仕事でもあります。
今回の記事で教習指導員という仕事に就きたいと思う人は少ないかもしれませんが、嘘も書けませんから正直に嘘偽りなく記事にしてみました。
教習指導員になりたいという人は、なにか疑問な点があればお気軽にお問い合わせくださいね。私で答えられる範囲でお答えさせていただきます。
こんな記事も書いていますから参考になると嬉しいです。
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
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